プレスリリース

プリント

平成20年度鹿児島県総合防災訓練における
技術試験衛星VIII型「きく8号」を用いた通信実験等の実施について

平成20年5月7日

宇宙航空研究開発機構
情報通信研究機構
次世代安心・安全ICTフォーラム

 平成20年5月20日(火)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と情報通信研究機構(NICT)は、平成20年度鹿児島県総合防災訓練に参加いたします。総合防災訓練では、平成18年12月に打ち上げた技術試験衛星VIII型「きく8号」の基本実験の一環として、衛星通信実験用携帯端末による情報伝達実験を実施し、防災アプリケーションの評価および紹介等を下記のとおり行いますので、お知らせいたします。

1.日時:
平成20年5月20日(火) 09:30〜13:00

2. 場所:
対策本部:出水市多目的広場会場(JAXA・NICT参加会場)
避難所:出水市内会場(沖田公民館、江内カントリーコア、岩渕公民館)(JAXA参加会場)
避難所:出水市内会場(岩渕公民館)(NICT参加会場)

3. 実験内容:
【JAXA】
(1) 避難所状況把握・報告
 避難住民の避難状況、安否情報を迅速に把握するために、避難所に避難してきた住民が携行するICタグから情報を読取り、「きく8号」を介して迅速に対策本部に伝達します。対策本部に伝送された情報は、陸域観測技術衛星「だいち」の観測データを基に作成した地元出水市の衛星地形図上に逐次書き込まれ、避難所の状況把握、情報共有を図ります。
 また、対策本部において点在する避難所状況を一元的に把握、確認するために、各避難所の映像を「きく8号」を介して対策本部に送信します。

(2) 展示
 出水市多目的広場会場において、「きく8号」、「だいち」、超高速インターネット衛星「きずな」の模型やパネル及び大規模災害救護支援システム(トリアージシステム)を展示します。

【NICT】
(1) 災害通信デモンストレーション実験
 NICTが開発した衛星通信用携帯端末(重量約270g)を用いて、「きく8号」を経由した災害時における音声伝送のデモンストレーション実験等を、出水市多目的広場会場及び避難所(岩渕公民館)の間で実施します。この実験は、災害発生を想定し、携帯性に優れた小型端末を用い、迅速に被災現場から被災状況及び避難状況等の伝送を行うことを目的としています。

問い合わせ先:

情報通信研究機構 情報通信研究機構 広報室 Tel:042-327-6923
鹿児島県総合防災訓練 鹿児島県 危機管理局危機管理防災課 Tel:099-286-2268
次世代安心・安全ICTフォーラム 同事務局(テレコム先端技術研究支援センター内) Tel:03-3351-8166