プレスリリース

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超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)搭載通信機器の
自動電源オフについて

平成20年5月12日

宇宙航空研究開発機構

 平成20年2月23日に打ち上げられた超高速インターネット衛星「きずな」は、現在初期機能確認を実施していますが、マルチポートアンプ(*)に使用している8台の進行波管増幅器(TWTA)のうち2台(No.5、No.9)に、電源が自動オフになるという不明事象が発生しました。TWTAのテレメトリデータに異常は見られなかったため、再立ち上げを実施したところ、TWTA No.9は正常に復帰しましたが、TWTA No.5については再立ち上げの結果、一旦は正常に復帰しましたが、5月11日に3度目の自動電源オフが発生したため、現在オフ状態にて原因の調査及び今後の対応の検討を行っています。

マルチポートアンプ概略図


(*) マルチポートアンプ・・・複数の電波入力を複数の進行波管増幅器(TWTA)に分配して増幅し、その出力を合成して出力を得る高出力増幅器。10台のTWTAの内、2台は予備。

(※) 自動電源オフとなった箇所と発生日
・TWTA No.5 5月1日、5月6日、5月11日
・TWTA No.9 5月5日