宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、企業等と連携し、宇宙開発の成果を広く社会に還元し、宇宙開発をもっと身近なものにするために、「JAXA COSMODE PROJECT」を展開しています。
このたび、新たに3件の商品・サービスに対して、JAXA宇宙ブランド「JAXA COSMODE PROJECT」を付与しましたので、お知らせいたします。
(1)4D投影システム collaboration
4D投影システムは、3次元模型上に、プロジェクタによる映像を投影し、時間という1次元をプラスしたシステムで、様々な地図画像を投影することができ、変化に富んだジオラマを再現できます。
本システムは、宇宙オープンラボの共同研究成果である3次元地形模型の自動造型システムを応用して、株式会社きもとおよび株式会社IMAGICAイメージワークスが開発しました。
(4D投影システムに関するお問い合わせ先)
株式会社 きもと
Tel:03-3358-4121
(2)折り紙ヒコーキ「Space Paper Airplane スペースシャトルキット」 collaboration
JAXAでは、宇宙から折り紙ヒコーキを飛ばし、地球に帰還させる飛行実験の実現性の検討を、宇宙オープンラボにおいて「折り紙ヒコーキによる宇宙からの帰還プロジェクト」【注】として共同で研究しています。
この「Space Paper Airplane スペースシャトルキット」は、共同研究中の超越紙加工や紙ヒコーキの形状に関する技術を活かし、株式会社飾一が製造・販売するものです。
(折り紙ヒコーキキットに関するお問い合わせ先)
株式会社 飾一(かざりいち)
Tel:045-501-1001
(3)折り紙ヒコーキの本「PAPER AIRPLANE -紙ヒコーキ博物館- 」 collaboration
日本折り紙ヒコーキ協会会長であり、折り紙ヒコーキによる手投げ室内滞空時間の世界記録保持者でもある戸田拓夫氏の執筆による、折り紙ヒコーキの科学と魅力を紹介する書籍です。「折り紙ヒコーキによる宇宙からの帰還プロジェクト」【注】において研究中の同氏が開発した「スペースシャトル型折り紙ヒコーキ」の折り方が紹介されています。
(折り紙ヒコーキの本に関するお問い合わせ先)
株式会社 キャステム
Tel:084-955-2475
■折り紙ヒコーキによる宇宙からの帰還プロジェクト
宇宙オープンラボでは、(株)キャステム、(株)飾一、東京大学等とJAXAが、国際宇宙ステーションから折り紙ヒコーキを飛ばして地球に帰還させる飛行実験の実施に必要な技術開発(帰還に適した形状や材質の検討等)を共同で行っています。この飛行実験が実現すれば、子供たちの科学技術への関心を高める機会となるばかりでなく、将来の超軽量宇宙船のコンセプト作りにも役立つことが期待されます。
※宇宙オープンラボ
「宇宙オープンラボ」は、企業や大学等と当機構が連携協力し、それぞれ得意とする技術・アイディア・ノウハウなどを結集して、魅力的な宇宙プロジェクトや新しい宇宙発ビジネスの創出を目指した事業公募制度です。
■JAXA COSMODE PROJECT

JAXA COSMODE PROJECTは、日本の宇宙開発から生まれた最先端のアイディアをより多くの人の日常に届けるために発足された、「プロダクト開発プロジェクト」です。
プロジェクトの成果として一般に提供される商品やサービスならびにその試作品にブランドロゴマークが付与されます。
※「JAXA COSMODE PROJECT」の詳細は
http://aerospacebiz.jaxa.jp/cosmode.htmlをご覧ください。
JAXAは、今後も「JAXA COSMODE PROJECT」を通し、宇宙利用の拡大と成果利用の促進を積極的に行ってまいります。