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超高速インターネット衛星「きずな」のテレメトリ信号の一部異常について

平成20年12月20日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、平成20年2月23日に打ち上げた超高速インターネット衛星「きずな」において、平成20年12月19日1時38分(日本時間)頃、「きずな」の状態を示すテレメトリ信号(※)の一部に異常が発生しました。
 現在は、原因究明を進めておりますが、衛星全体の消費電力などに変化が見られないことから、通信実験機器には問題ないと考えております。
 また、衛星の電源系、姿勢制御系などの衛星バス系機能は正常です。

※テレメトリ信号:衛星搭載機器の温度、電流、電圧などの状態を示す信号。



参考図 「きずな」の通信・データ処理系の概要


 各搭載機器とSバンド送受信機との間で信号のやりとりを行う装置(RTU:リモートターミナルユニット:3系統あり)の1系統(RTU2)A系のデータが異常を示し、19日13時30分頃、B系に切り替えを行ったものの、一部のデータが異常を示しております。引き続き原因究明を続けています。

(参考図注)
 搭載交換機:衛星上で通信回線の切り替えを行う装置
 中継器:地上から受けた電波を増幅し、送信する装置