平成21年1月14日(水)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と情報通信研究機構(NICT)は、平成20年度桜島火山爆発総合防災訓練に参加いたします。総合防災訓練では、平成18年12月に打ち上げた技術試験衛星VIII型「きく8号」の基本実験の一環として、衛星通信実験用端末による情報伝達実験を実施し、防災アプリケーションの評価及び紹介等を下記のとおり行いますので、お知らせいたします。
- 1.日時:
- 平成21年1月14日(水) 8:50〜12:00
- 2. 場所:
- 鹿児島駅会場(JAXA・NICT参加会場)
災害対策本部
桜島 避難港(下村避難港、湯之避難港、赤生原避難港)(JAXA参加会場)
避難住民の情報をICタグから読み取り本部へ伝達
桜島溶岩グラウンド会場(NICT参加会場)
衛星携帯端末を用いて、被災現場から本部へ被災・避難状況を伝送 - 3. 実験内容:
- 【JAXA】
(1) 避難所状況把握・報告
避難住民の避難状況、安否情報を迅速に把握するために、避難港に避難してきた住民が携行するICタグから情報を読み取り、「きく8号」を介して迅速に災害対策本部に伝達します。
また、災害対策本部において、点在する避難所状況を一元的に把握、確認するために、各避難港の映像を「きく8号」を介して災害対策本部に送信します。
(2) 被災地状況報告
超小型通信端末を用いて、避難港周辺の道路状況、土砂崩れ、火災発生、負傷者数等の被災情報(想定)を位置情報とともに、「きく8号」を介して災害対策本部に送信します。
【NICT】
(1) 災害通信デモンストレーション実験
NICTが開発した衛星通信用携帯端末(重量約270g)を用いて、「きく8号」を経由した災害時における音声伝送のデモンストレーション実験等を、鹿児島駅会場及び桜島溶岩グランド会場の間で実施します。この実験は、災害発生を想定し、携帯性に優れた小型端末を用い、迅速に被災現場から被災状況及び避難状況等の伝送を行うことを目的としています。
鹿児島駅会場側の端末においては、災害通信を想定した実際の利用に近い形での体験ができます。