宇宙航空研究開発機構
人間が宇宙に飛び出し、月という最も身近な天体に足跡を残してから早くも40年の年月がたちました。そして間もなく、20世紀の有人宇宙技術の集大成とも言える国際宇宙ステーション(ISS)の建設が完了し、21世紀の新たな有人宇宙活動が始まろうとしています。
日本の実験棟「きぼう」については、昨年、船内実験室が打ち上げられ、8月から船内での宇宙実験が始まっています。そして今年2月には、若田宇宙飛行士による日本人初のISS長期滞在が始まり、5月には船外実験プラットフォームが打ち上げられ、「きぼう」が完成し、日本の有人宇宙活動が本格的に開始されます。宇宙で生活し仕事をする時代が到来し、宇宙での人類の活動領域をさらに拡大する取り組みの始まりでもあります。
宇宙航空研究開発機構では、この記念すべき機会を捉えて人文社会科学に関するシンポジウム 「宇宙と人間」−未来を拓く人類の活動領域の拡大− を下記のとおり開催致します。
本シンポジウムでは、「宇宙と人間」の関わりを人文社会科学の視点から捉えて、人類の宇宙進出の意義や理念、宇宙のガバナンスのあり方について、これまでなされてきたユニークな研究成果を紹介するとともに、将来の有人宇宙活動の姿を展望して、「宇宙への人類の活動領域の拡大」の意義と理念、これによってもたらされる人類の未来について、多くの方々と一緒に考える機会とさせていただきたいと思います。
記
会場案内図
学士会館(210号室)
東京都千代田区神田錦町3-28
TEL.03-3292-5936
会場 | 所要 時間 | タイトル |
---|---|---|
13:00〜13:05 | 5分 | 開会挨拶 立川 敬二 (宇宙航空研究開発機構 理事長) |
13:05〜14:55 | 10分 5分 50分 45分 |
【第1部:「宇宙と人間」−人文社会科学からのアプローチ−】 司会:井口 洋夫 (宇宙航空研究開発機構 顧問) (1)科学技術と人文社会科学との融合 −国際高等研究所とJAXAの取り組み 井口 洋夫 (宇宙航空研究開発機構 顧問) −プロジェクトの目的 木下 冨雄 (国際高等研究所 フェロー) (2)宇宙は人類の価値観をどのように変えるか −人間の活動領域の宇宙への拡大―感覚・観測・想像力 中川 久定 (国際高等研究所 副所長) −宇宙への進出は人類に何をもたらすか 木下 冨雄 (国際高等研究所 フェロー) |
14:55〜15:35 | 20分 20分 |
(3)宇宙のガバナンスをどう構築するか −宇宙ガバナンスの現状 青木 節子 (慶応義塾大学 教授) −宇宙ガバナンスの未来 鈴木 一人 (北海道大学 准教授) |
15:35〜15:50 | 15分 | 第1部 質疑応答 |
15:50〜16:05 | 休憩 (ISS/きぼうの映像上映他) | |
16:05〜16:45 | 40分 | 【第2部:「宇宙と人間」−新たな芸術表現の創出】 司会:高柳 雄一 (多摩六都科学館 館長) 福嶋 敬恭 (京都市立芸術大学 名誉教授)、米林 雄一 (東京藝術大学 教授)、逢坂 卓郎 (筑波大学 教授) |
16:45〜17:45 | 60分 | 【第3部:「宇宙と人間」−有人宇宙活動の未来−】 司会:高柳雄一 (多摩六都科学館 館長) 対談 松本 紘 (京都大学 総長)×土井 隆雄 (宇宙航空研究開発機構 宇宙飛行士)×的川 泰宣 (宇宙航空研究開発機構 技術参与) |
17:45〜17:55 | 10分 | 第2、第3部 質疑応答 |
17:55〜18:00 | 5分 | 閉会挨拶 井口 洋夫 (宇宙航空研究開発機構 顧問) |