プレスリリース

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ロシア・プログレス補給船
国際宇宙ステーションへの補給ミッション(32P)について

平成21年2月10日

宇宙航空研究開発機構

 ロシア連邦宇宙局(FSA)は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的とした無人のプログレス補給船(32P)を以下のとおり打ち上げましたので、お知らせいたします。
 この32Pには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の軌道上遠隔医療の技術検証実験で使用するホルター心電計等を搭載しています。また、平成19年にJAXAが宇宙日本食として認定した28品目のうち20品目が若田宇宙飛行士及びその他の第18/19次長期滞在宇宙飛行士用に搭載されています。


打上げ日時 2月10日(火)  14時49分(日本時間)
2月10日(火)  11時49分(バイコヌール時間)
打上げ場所 バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)
ISSとのドッキング予定日時 2月13日(金)  16時19分(日本時間)
2月13日(金) 10時19分(モスクワ標準時間)

  • “32P”は、プログレス補給船による32回目のISSへの補給フライトを意味します。ISSに滞在している3名のクルーのための酸素、食料、予備品などを補給します。
  • 参考:詳細情報につきましては、添付の資料および以下のウェブサイトをご覧下さい。

    ●国際宇宙ステーションへの補給フライト32P
    http://iss.jaxa.jp/iss/supply/32p/index.html
    ●軌道上遠隔医療の技術検証 (下記16ページ)
    http://iss.jaxa.jp/iss/jaxa_exp/wakata/pressdoc/wakata_exp_pressdoc.pdf
    ●宇宙日本食
    http://iss.jaxa.jp/spacefood/index.html
    *28品目のうち他8品目については若田宇宙飛行士の搭乗するスペースシャトルディスカバリー号に搭載される予定です。



参考

軌道上遠隔医療の技術検証について
(軌道上における簡易型生体機能モニターの検証)


 ホルター心電計とHDTVカメラの実用性を検証し、軌道上の遠隔医療の充実を図ることを目的として、ISSに長期滞在する宇宙飛行士の心電波形を24時間連続でホルター心電計により記録し、データをダウンリンクさせるとともに、HDTVカメラを用いて電極装着部位確認と、電極取り外し後の皮膚遠隔診断を試みる予定で、若田宇宙飛行士が本実験にかかる軌道上での作業を行う予定です。

デジタルホルター心電計
(フクダ電子製FM-180)
・小型(65(W)×18(D)×62(H)mm)
・軽量(78g)、耐水性、易操作性
・PCでデータ送信可
・自動解析ソフトで、虚血性変化、不整脈、自律神経機能評価が可能

 
HDTVカメラ
(キャノン製、XH-G1)
2007年10月10Aフライトで搭載ずみ
・画像素子3CCD
・最小照度0.4ルクス
・約2.3kg(本体のみ)
・16.3×18.9×35.0cm
・消費電力:約7.1W



軌道上から地上へのダウンリンクイメージ


参考

32Pに搭載している宇宙日本食


分類 食品名称 32P会社名
主食 白飯 8 尾西食品株式会社
赤飯 10
山菜おこわ 14
おにぎり 鮭 9
副菜 サバの味噌煮 12 株式会社マルハニチロホールディングス
イワシのトマト煮 17
サンマの蒲焼き 12
レトルトビーフカレー 7 ハウス食品株式会社
レトルトポークカレー 13
レトルトチキンカレー 12
汁物 わかめスープ 15 理研ビタミン株式会社
お吸いもの 18
デザート 黒飴 5 ヤマザキナビスコ株式会社
ミントキャンディー 10
飲料 粉末緑茶 17 三井農林株式会社
粉末ウーロン茶 15
野菜飲料ゼリー(トマト) 6 カゴメ株式会社
野菜飲料ゼリー(ニンジン) 10
調味料 トマトケチャップ 22
野菜ソース 14
合計   246