プレスリリース

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陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)を用いた
防災利用実証実験における和歌山県との協力について

平成21年3月24日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の防災利用ため、地震、風水害等の災害に関する防災利用実証実験を、和歌山県と協力して行うこととし、平成21年3月24日に協定を締結いたしました。
 この協定に基づき、和歌山県内において災害が発生した際に、「だいち」により被災地を緊急観測し、画像を解析・提供することで、防災分野における衛星画像利用の有効性を検証いたします。更に、中小規模の河川を対象として、「だいち」の画像を利用した浸水被害予測図を試作いたします。
 なお、この協定におけるJAXA及び和歌山県の役割は以下のとおりです。

【JAXA】

  • 和歌山県との衛星画像提供のためのシステムインタフェースの構築。
  • 和歌山県内で災害が発生した際、だいち防災マップを和歌山県へ提供。
  • 和歌山県内で災害が発生した際、「だいち」により緊急観測の上、データ解析および取得した情報を提供。
  • 衛星画像の地域防災利用方法の検討。
※だいち防災マップ…「だいち」の画像を利用し、道路の情報などを重ね合わせた地形図

【和歌山県】
  • 和歌山県内で災害が発生した際の緊急観測の依頼。
  • 和歌山県内で災害が発生した際のだいち防災マップの利用および評価。
  • 和歌山県内の被災状況や施設の状況等の現地情報の提供。
  • JAXA提供の「だいち」から取得された被害情報の評価。
【共同実施業務】
  • JAXA及び和歌山県間の連絡体制の確立。
  • 中小規模河川を対象とした現地情報と衛星画像を使用した浸水被害予測図の試作。
  • 和歌山県内の発災時におけるだいち防災マップの有効性の検証。
  • 和歌山県内の発災時における「だいち」による被害地域の観測結果の利用および評価。

協力期間:平成21年3月24日から平成22年3月末まで。



参考資料