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国際宇宙ステーションでの
6人の宇宙飛行士による長期滞在の開始について

平成21年5月29日

宇宙航空研究開発機構

 2000年11月2日以降、国際宇宙ステーション(ISS)では、最大3名の宇宙飛行士による長期滞在が行われてきました(※)。この度、ロシア・ソユーズ宇宙船(19S)がISSとドッキングし、19Sに搭乗した3名の宇宙飛行士がISSに入室、滞在を開始したことにより、ISSでは6人の宇宙飛行士の長期滞在が開始されることとなりました。
(※)2003年2月のスペースシャトル・コロンビア号事故の後、2003年4月から長期滞在宇宙飛行士を2名に減らしましたが、2006年7月から、再度3名の長期滞在に戻っています。

(以下、全て日本時間による表記)  
・ISSへのドッキング日時: 2009年5月29日(金)21時34分
・ISSハッチオープンおよび入室: 2009年5月29日(金)23時14分〜

<ドッキング前までのISS長期滞在クルー>
  若田光一(JAXA):第18次/第19次/第20次搭乗員
ゲナディ・パダルカ(FSA*1):第19次/第20次搭乗員
マイケル・バラット(NASA*2):第19次/第20次搭乗員
<19Sミッション搭乗クルー>
  フランク・ディビュナー (ESA*3):第20次/第21次搭乗員
ロバート・サースク(CSA*4):第20次/第21次搭乗員
ロマン・ロマネンコ(FSA):第20次/第21次搭乗員
  *1 FSA(Federal Space Agency):ロシア連邦宇宙局
*2 NASA(National Aeronautics and Space Administration):米国航空宇宙局
*3 ESA(European Space Agency):欧州宇宙機関
*4 CSA(Canadian Space Agency):カナダ宇宙庁


JAXA 立川敬二理事長コメント

 1998年11月に最初のISSの要素が打ち上がり、また2000年11月に最初の3名の搭乗員が滞在を開始して以降、様々なチャレンジを乗り越え、6人滞在を可能とした国際パートナの継続的な努力に敬意を表する。

 この瞬間を、日本人宇宙飛行士・若田光一を含め、軌道上で全ての国際パートナからの宇宙飛行士で迎えることができたことは大変うれしい。

 6月の2J/Aミッションでは、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォーム及び船外パレットに搭載された曝露ペイロードが打ち上がり、「きぼう」の軌道上での組立が完了する。
増員された搭乗員がISS及び「きぼう」の能力を最大限引き出すことでISSの利用が促進され、またISSの安全で確実な運用が継続することを期待する。