早稲田大学
宇宙航空研究開発機構
学校法人早稲田大学(東京都新宿区、総長/白井克彦、以下「早大」)と独立行政法人宇宙航空研究開発機構(東京都調布市、理事長/立川敬二、以下「JAXA」)は、両機関の特徴を活かして、我が国の学術研究、教育の発展及び宇宙航空科学技術の発展に資するため、連携協力協定を締結いたしました。
1.締結の経緯・背景
早大とJAXAは、平成18年12月に理工学術院と総合技術研究本部及び航空プログラムグループとの間に研究協力協定を締結し、理工学術院を中心とした連携活動が行なわれていました。また、月周回衛星「かぐや」に早大の研究者を中心に開発したガンマ線分光計を搭載する等、さまざまな協力を行ってきました。
国際宇宙ステーションの建設に代表されるように宇宙航空分野の研究開発が目覚しい発展を遂げている中、宇宙航空分野は専門分野での科学・技術における協力に加え、社会科学、人文科学などとの学際的な分野との協力を密にして、宇宙航空活動への社会からの幅広い期待に答えることが必要となり、そのためには早大及びJAXAが有する人文、社会科学、学際分野での協力が希求されるようになってきました。そこで、従来の部局間協定から、早大とJAXAとの組織間協定へと連携・協力できる範囲を拡大し、より活発な連携活動を推進していきたいと考え、締結に至りました。
2.主な連携協力の内容
(1)基礎から応用まで含めた共同研究
今後はさらに現在進めている共同研究を加速、展開していきます。早大が研究開発を行っているWASEDA-SAT2は、H-IIAロケットで打上げ予定の金星探査機PLANET-Cと相乗りする小型副衛星として選定され、現在打上げに向けた共同作業が進んでおります。また国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に、早大が研究開発を行っている大型実験設備を設置するという共同検討を進めていきます。その他、月惑星探査に関する研究や宇宙機の構造に関する研究、航空分野に関する研究等、新たな共同研究をスタートさせる予定です。
上記の他、早大とJAXA、早大の附属高校を交えた形での宇宙教育に関する協力を行う他、早大の一般教育活動での協力等、これまでになかった幅の広い連携について、新たな枠組みを検討します。