プレスリリース

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「みんなで木もれ日を撮ろう」キャンペーンの実施について

平成21年7月3日

宇宙航空研究開発機構
日本宇宙少年団
子ども・宇宙・未来の会

 宇宙航空研究開発機構(「JAXA」理事長:立川敬二)及び財団法人日本宇宙少年団(「YAC」理事長:松本零士)、子ども・宇宙・未来の会(「KU-MA」会長:的川泰宣)は、日本全土で日食を観測できる7月22日(水)に、多摩六都科学館及び小笠原村と協力し、「みんなで木もれ日を撮ろう」キャンペーンを実施します。
 本キャンペーンは、日食当日の「木もれ日観察」に関連し、1. 全国各地で撮影した木もれ日の写真を募集、2. お送りいただいた写真のウェブサイトでの発表、3. 日食当日に小笠原村と多摩六都科学館を超高速インターネット衛星「きずな」で結び実施する「木もれ日イベント」及びその様子のインターネット放送によるライブ中継から構成されています。


【背景】
今世紀最大の日食となる7月22日(水)の皆既日食は、日本の陸地で観測できる皆既日食としては46年ぶりであり、非常に珍しい貴重な自然現象です。また、部分日食は日本全土で見ることができます。JAXA・YAC・KU-MAは共同で、「子どもと親が一緒に宇宙を観察できる」この機会を捉え、本キャンペーンを企画しました。

【木もれ日観察の概要】
日食時、直接太陽を見ることは危険ですが、日食グラスを使わなくても、身近な木もれ日や、画用紙などで作ったピンホールを利用して欠けていく太陽の様子を安全に観察することができます。
日食中の木もれ日写真や画用紙などで作ったピンホールを利用した写真を日本全国から募集し、全国各地で撮影された写真をウェブサイト上で見比べ、撮影場所の違いによる太陽の欠け方の違いや日食が起きる時間の差などを、家族や友達と一緒になって楽しみながら学ぶことができます。

【木もれ日キャンペーンについて】

  1. 全国各地で撮影した木もれ日の写真の募集
    木もれ日キャンペーン参加者は、木もれ日観察に合わせて、全国各地の木もれ日や画用紙などで作ったピンホールを利用した写真を撮影し、JAXA宇宙教育センターウェブサイトに投稿します。
    JAXA宇宙教育センターウェブサイト:http://edu.jaxa.jp/komorebi

  2. 写真のウェブサイトでの発表
    応募された写真は、上記宇宙教育センターウェブサイトで発表されます。

  3. 「木もれ日イベント」及びインターネット放送によるライブ中継
    日食当日、宇宙教育センターが提供するインターネット番組(宇宙教育テレビ)で、小笠原村と多摩六都科学館を超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)(※)で結んだ交流イベントの様子をご紹介するとともに、投稿写真をご紹介する予定です。交流イベントでは、日食の仕組みや木もれ日の観察方法が学べます。

    宇宙教育テレビURL:http://www.yac-j.or.jp/tv/ (放送予定:7月22日10:00〜12:15)
    なお、現地天候等の条件によっては日食映像の伝送が行なえない場合もございますのでご了承ください。

    (※)今後計画されている、超高速インタ―ネット衛星「きずな」(WINDS)を利用したアジア・太平洋島嶼国との実験に向けた第一歩として、先にご案内致しました硫黄島からの皆既日食の映像伝送実験(http://www.jaxa.jp/press/2009/06/20090612_kizuna_j.html)と合わせて小笠原村と共同で行う映像伝送実験の一環として実施するものです。本実験の構成は図1に示すとおりで、小笠原村から木もれ日観察のハイビジョン映像を超高速インタ―ネット衛星「きずな」(WINDS)搭載のアクティブフェーズドアレイアンテナ(APAA)経由で多摩六都科学館に伝送するとともに、小笠原小学校と多摩六都科学館の交流イベントをTV会議でつないで実施します。


図1 「きずな」による木もれ日観察映像伝送実験の概要