宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構では、国際宇宙ステーションを利用して、品質の高いタンパク質結晶の生成に取り組んできました。これまでに、難病筋ジストロフィー治療薬やプラスチック分解酵素、バイオ燃料生産酵素につながるタンパク質の結晶を生成するなど、産業応用に結びつく成果が出始めております。本年7月からは、いよいよ「きぼう」日本実験棟でタンパク質の結晶生成実験を開始し、メイドイン「きぼう」のタンパク質結晶が、社会に役立つ成果をもたらすものと期待しております。
今般、これまでのタンパク質結晶生成実験の成果、「きぼう」での利用計画、及び、今後の展望、タンパク質研究の最先端の状況や製薬ニーズなどを、共同で実施してまいりました産・学の皆様方と共に報告する機会として、ミニシンポジウムを下記の通り開催いたします。
記
国際宇宙ステーション・きぼう利用ミニシンポジウム
〜メイドイン“宇宙”のタンパク質結晶〜
平成21年7月13日(月) KDDIホール
スケジュール | タイトル |
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15:00-15:25 (25分) |
いよいよ始まる日本実験棟「きぼう」でのタンパク質結晶生成実験 宇宙航空研究開発機構 宇宙環境利用センター 主任開発員 佐藤勝 |
15:25-15:55 (30分) |
サブオングストローム構造生物学の展開に向けて −タンパク質の詳細な原子構造から生命を理解する− 大阪大学蛋白質研究所 プロテオミクス総合研究センター 超分子構造解析学研究系 教授 中川敦史 ※JAXAと共同で、タンパク質結晶生成実験に取り組んできました。 |
15:55-16:25 (30分) |
インフルエンザRNA合成酵素による抗ウイルス剤の開発 −きぼう利用への期待− 横浜市立大学大学院 生命ナノシステム科学研究科 准教授 朴三用 ※JAXAと共同で、「きぼう」でのタンパク質結晶生成実験を予定。 |
16:25-16:55 (30分) |
JAXAタンパク質実験が先導する高精度な薬物設計への期待 持田製薬(株) 医薬開発本部 主事 西島 和三 |
16:55-17:00 (5分) |
閉会挨拶 |