プレスリリース

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「きぼう(JEM)利用高品質タンパク質結晶生成実験」
第2回実験 搭載タンパク質の募集について

平成21年8月6日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟のタンパク質結晶生成装置(PCRF)を利用した高品質タンパク質結晶生成実験を予定しております(平成21年から平成24年に計6回)。
 今回、平成22年2月から5月に実施予定の第2回実験に搭載を希望するタンパク質の募集を行います。


■募集カテゴリー: (詳細は、別紙および募集要領を参照下さい)

カテゴリー2:JAXAの技術開発利用(技術開発)
宇宙実験の結晶生成技術の開発を目的とし、以下の技術領域に関連するタンパク質を対象とします。
  • 膜タンパク質の結晶生成技術
  • 化合物−タンパク質複合体の結晶生成技術
  • 超大型分子タンパク質の結晶生成技術

カテゴリー3:JAXAの技術開発利用(先導利用)
これまでJAXAが蓄積してきた宇宙実験に関連する各種技術を適用し、「きぼう」での重要な成果を創出することを目的とし、以下の分野の産業への応用が期待できるタンパク質を対象とします。
  • 医薬分野
  • 環境分野
  • エネルギー分野

カテゴリー4:国のプログラムとの連携による利用
文部科学省が推進しているターゲットタンパク研究プログラムの研究テーマに採択されている研究者からの提案を対象とします。

■募集締切:平成22年9月7日(月) 17時まで

■募集要領:下記、JAXAのホームページからダウンロードください。

http://kibo.jaxa.jp/experiment/theme/application/protein_crystal.html


■成果占有利用:

実験成果を占有した利用(カテゴリー1)は、別途「きぼう」有償利用事業で対応しており、「タンパク質結晶生成利用機会を用いる事業」で決定した事業者が、当該利用機会を有償にて提供します。詳細は以下のホームページを参照ください。
http://kibo.jaxa.jp/business/index.html


■問い合せ先(電子メールによる):

e-mail:crystal@jaxa.jp
宇宙航空研究開発機構 宇宙環境利用センター
高品質タンパク質結晶生成実験 募集担当宛



別紙

 募集対象カテゴリの目的、実施形態、役割分担、成果の取り扱い等は以下の通りとなります。

カテゴリ目的契約分担利用者の経費負担成果の取扱
JAXA利用者
2 今後の宇宙実験での対象となるタンパク質に関し、結晶生成に関する様々な技術開発を実施し、技術の向上を図る 共同研究 宇宙実験実施
実験条件検討
技術開発実施
(結晶の解析)
サンプル準備
結晶の解析
・利用者側分担にかかる経費
・実験サンプルの準備経費の一部をJAXAが支援可能
共有
公開
3 JEMでの成果創出のため重点的に宇宙での実験を実施し、産業への応用を目指した成果創出を図る 共同研究 宇宙実験実施
実験条件検討 
サンプル準備
結晶の解析
・利用者側分担にかかる経費 共有
公開
4 国が選定した重要なタンパク質での成果創出に貢献する 共同研究 宇宙実験実施
結晶化技術支援
サンプル準備
実験条件検討
結晶の解析
・利用者側分担にかかる経費 共有
公開