プレスリリース

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金星探査機「あかつき」(PLANET-C)
メッセージキャンペーンの実施について

平成21年10月23日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、2010年度にH-IIAロケットにより金星探査機「あかつき」の打ち上げを予定しています。金星探査機「あかつき」は打上げ後約半年で金星周回軌道に入り、約2年をかけて金星の大気を調査します。
 JAXAでは、国内外に広く呼びかけてメッセージなどを集め、それを繊細な文字でアルミプレートに印刷して金星探査機「あかつき」に取り付けます。国民はもとより全世界の人々の思いを一つにして金星周回軌道に投入することで、宇宙あるいは地球への関心を高め、日本の宇宙科学研究の国内外での認知度の増進を図ることとしました。
 これに際し、世界天文年2009日本委員会の協力の下、金星探査機「あかつき」に搭載するメッセージを募集するキャンペーンを下記のように実施します。

1. キャンペーン名称
「お届けします!あなたのメッセージ、暁の金星へ」〜「あかつき」メッセージキャンペーン〜

2. 募集期間
2009年10月23日〜2009年12月25日(必着)

3. 応募方法
<インターネットでの申し込み>
個人単位の申し込みは、インターネットで募集します。
日本語ページ:http://www.jaxa.jp/event/akatsuki/index_j.html
英語ページ:http://www.jaxa.jp/event/akatsuki/index_e.html

  • ひらがなや漢字、カタカナなどが使えますが、文字化けする可能性のある半角カタカナや機種依存文字はお控えください。
  • メッセージは必須ではなく、名前だけでも申し込みが可能です。
  • インターネットでの募集について、集計及び金星探査機「あかつき」に搭載するメッセージシートの個人情報保護は、世界天文年2009日本委員会が行います。
  • メッセージは、広報普及目的でホームページや冊子などで紹介させていただくことがあります。著作権は原則としてJAXAに帰属するものとします。

<郵送での申し込み>
日本国内の百名以上の規模の団体(学校・幼稚園、企業、自治体、同好会、科学館、イベントなど)に対しては郵送でも募集します。団体申し込みでは、用紙に入る範囲でなるべく大きな字ではっきりとメッセージ等(イラスト等も可能ですが印字は白黒となります)と団体名を記載したものをA4の用紙にコピー(サイズが異なる場合にはA4サイズに縮小又は拡大コピー)し、裏面にキャンペーン参加者の数(100人以上目安)、代表者の住所、氏名、メールアドレス(メールアドレスが無い場合には返送用はがき(官製はがきか50円切手を添付し、表面に代表者の送付先を明記)を同封)を記載の上、下記へ郵送して下さい。

 〒229-8510 神奈川県相模原市由野台3-1-1
 JAXA宇宙科学研究本部 「あかつき」キャンペーン事務局

  • 応募いただいた団体には、受付確認として事務局より電子メール送信又ははがきを返送します。
  • メッセージそのものは返送しません。メッセージやイラストなどは、広報普及目的でホームページや冊子などで紹介させていただくことがあります。(紹介されたくない個人情報等をメッセージやイラストに記載することはお控え下さい。)著作権は原則としてJAXAに帰属するものとします。
  • メッセージは、大幅に縮小してアルミプレートに印刷したものを搭載します。
  • 団体からの募集、集計及び「あかつき」に搭載するメッセージシートの個人情報保護は、JAXA宇宙科学研究本部(ISAS)が行います。
(本件に関する問い合わせ先)
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部 広報・普及係 Tel.042-759-8008



                           (作画)池下 章裕 氏


【参考】
金星は、日本では古来「明けの明星」、「宵の明星」などと呼ばれ、一番星として親しまれてきました。西洋では美の女神Venusにたとえられています。金星は地球に最も近づく惑星であるとともに、大きさや重さも地球によく似ており、地球の兄弟星と呼ばれていますが、わずかに太陽に近かったために海を持つことができなかったと想像されています。残された大気の大部分を占める二酸化炭素の温室効果のために、現在は地球とは全く異なる灼熱の惑星となっています。また金星では、惑星自体はほとんど回転していないにもかかわらず「超回転」(スーパーローテーション)と呼ばれる強い東風が地表全体を取り巻いており、気象学の最大の謎とされています。金星探査機「あかつき」は、この風変わりな金星の気象を調査することで、惑星の環境が作られるしくみを理解し、ひいては地球の気象の理解も深めることを目指しています。
一方、今年2009年は、ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向け、宇宙への扉を開いてから400年の節目にあたり、「世界天文年2009」として、国連やユネスコが正式に承認し、世界中でさまざまな宇宙に関するイベントが行われている年です。そのガリレオと金星に関しては、有名な「地動説」をガリレオが確信したのは、金星の満ち欠けの観測からと言われています。

金星探査機「あかつき」について、更に詳しい情報はこちらをご覧ください。
http://www.stp.isas.jaxa.jp/venus/