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準天頂衛星初号機の愛称募集結果について

平成22年1月20日

宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、平成22年度打上げの準天頂衛星初号機に対し、広く皆様に親しみを持っていただくため、平成21年10月16日(金)〜 12月16日(水)の期間で愛称を募集したところ、多くの応募をいただきましたが、最終的に以下のとおりと決定いたしましたので、お知らせいたします。


  1. 選考結果  愛称「みちびき」 ローマ字表記は「MICHIBIKI」
  2. 選定理由
    • 「みちびき」は、第三者商標権等の観点で懸念がないものの中で 最上位であり、多くの支持を得た愛称であること。
    • 高精度な測位情報を提供し、正確な場所へみちびくという準天頂衛星の機能にちなんだ提案理由や、このミッションは次世代の衛星測位技術を日本において確立し、未来の新しい社会へみちびくからという提案理由が多くあり、これらは準天頂衛星のミッション内容を的確に表しているため。
  3. 応募状況
    応募総数 11,111件  うち有効応募総数 10,336件  「みちびき」提案者数は328名  
    (総数内訳)ホームページ     6,294件
    ハガキ等     812件
    応募用紙     4,005件

    注)今後は「みちびき」提案者全員に「名付け親認定証」を送付します。また、副賞の種子島宇宙センターでの打上げ見学ご招待の当選者につきましては、宇宙利用ミッション本部公開ホームページにて発表しております。
    http://www.satnavi.jaxa.jp/project/qzss/index.html#001



(参考)
 近年、カーナビやGPS機能を搭載した携帯電話の普及により、衛星を使った測位サービスはなくてはならない存在になりました。しかしながら、日本の都市部は高い建物が多いため、GPS衛星の可視条件が悪く、測位精度の劣化が度々おこります。準天頂衛星の大きな特徴は、日本の天頂付近で長い時間見えることです。これにより準天頂衛星と既存のGPSを組み合わせることで、ビルや山などの障害物の影響を少なくし、高精度の測位サービスを提供することが可能となります。
 なお、準天頂衛星システムは、文部科学省、総務省、経済産業省、国土交通省の連携のもと、関係研究機関である(独)情報通信研究機構、(独)産業技術総合研究所、国土交通省国土地理院、(独)電子航法研究所との協力によりJAXAが中心となって開発を進めております。

<準天頂衛星システムでできること>

(1)GPSの苦手を克服
 準天頂衛星は、現在運用中のGPS信号や、米国が開発を進めている新型のGPS信号とほぼ同一の測位信号を送信します。GPS利用者は準天頂衛星からの信号を受けることで、GPSを利用できない時間・場所でも、正しい位置情報や時間を知ることができます。これにより測位サービスの利便性を向上させることができます。 (GPS補完)
(2)GPSを更にパワーアップ
 準天頂衛星は、GPSの精度を向上させる精密な補正信号を送信します。GPS利用者は準天頂衛星からの信号を受けることで、より正確な位置情報を知ることができます。これにより日本全国どこでも高精度な測位が実現できることが期待されています。(GPS補強)


準天頂衛星についてさらに詳しい情報はこちらをご覧ください。
http://www.satnavi.jaxa.jp/project/qzss/index.html