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「きぼう」利用高品質タンパク質結晶生成実験第3回実験
搭載タンパク質の募集について

平成22年2月18日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟のタンパク質結晶生成装置(PCRF)を利用した高品質タンパク質結晶生成実験を実施しております(平成21年から平成24年に計6回)。
 今回、平成22年8月から11月に実施予定の第3回実験に搭載を希望するタンパク質の募集を行います。

■募集対象:(詳細は、表1および募集要領を参照下さい)

○重点利用
同一のタンパク質で、複数の実験機会の利用提案が可能です。選定時にその意義も含めて、JAXAの評価委員会で判断し決定いたします。

◆社会ニーズにつながる成果創出タンパク質
「きぼう」を利用した社会的な問題の解決につながる成果の創出を目的とし、以下の課題に関連するタンパク質を対象とします。
  • 画期的な医薬品の開発につながるタンパク質
  • 難病治療薬、オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)、感染症薬の開発につながるタンパク質
  • 廃棄物の分解にかかわる酵素の開発につながるタンパク質
  • バイオマスを利用したエネルギー生産にかかわる酵素の開発につながるタンパク質
◆先端的な技術開発に貢献するタンパク質
宇宙実験での結晶生成技術の開発を目的とし、以下の技術領域に関連するタンパク質を対象とします。
  • 膜タンパク質の結晶生成技術
  • 化合物−タンパク質複合体の結晶生成技術
  • 超大型分子タンパク質の結晶生成技術
○先導利用
これまでJAXAが蓄積してきた宇宙実験に関連する各種技術を適用し、「きぼう」での成果創出を目的とし、産業への応用や科学技術への寄与が期待できる、様々な分野の新たなタンパク質を対象とします。

○国のプログラムとの連携による利用
文部科学省が推進しているターゲットタンパク研究プログラムの研究テーマに採択されている研究者からの提案を対象とします。

■募集締切:
   平成22年3月23日(火) 17時まで

■募集要領:
  下記、JAXAのホームページからダウンロードしてください。
  http://kibo.jaxa.jp/experiment/theme/application/protein_crystal03.html

■「きぼう」有償利用事業(参考):

実験成果を占有する利用は、別途「きぼう」有償利用事業で対応しており、「タンパク質結晶生成利用機会を用いる事業」で決定した事業者が、当該利用機会を有償にて提供します。詳細は以下のホームページを参照ください。
http://kibo.jaxa.jp/business/index.html


■問い合せ先(電子メールによる):
  e-mail:crystal@jaxa.jp
  宇宙航空研究開発機構 宇宙環境利用センター
  高品質タンパク質結晶生成実験 募集担当宛

表1 募集対象毎の目的、実施形態、役割分担、成果の取り扱い等