プレスリリース

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国際宇宙ステーション長期滞在搭乗員野口宇宙飛行士搭乗の
ソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)の帰還について
(宇宙航空研究開発機構 理事長談話)

平成22年6月2日

宇宙航空研究開発機構

 本日、国際宇宙ステーションでの長期滞在を終了した野口宇宙飛行士が、ソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)にてカザフスタン共和国内に無事着陸致しましたことを、大変嬉しく思います。
 野口宇宙飛行士が、これまでの訓練の成果を充分に発揮し、国際宇宙ステーション(ISS)での任務を立派に完遂したことを誇りに思います。

 昨年の若田宇宙飛行士に続き、野口宇宙飛行士による約5ヶ月半にわたるISS長期滞在は、我が国の有人宇宙活動計画にとって貴重な経験を積む場として、大きな意義を有するものであります。
 今回の長期滞在期間中には、スペースシャトルで山崎宇宙飛行士もISSに到着し、2人の日本人の宇宙滞在を初めて実現しました。その間、日本人同士の協働作業を実施するなど、我が国の存在感も示すことができたものと思います。

 今回の野口宇宙飛行士の任務完遂に際しまして、これまでご支援を頂いた国民の皆様、国内諸機関、並びに米国航空宇宙局、ロシア連邦宇宙局を始めとする国外関係機関の皆様方に心から厚くお礼を申し上げます。
 当宇宙航空研究開発機構と致しましては、これからもISS計画を推進し、昨年完成した「きぼう」日本実験棟の本格的な利用を展開し、より多くの成果を獲得していきたいと考えています。また、宇宙ステーション補給機(HTV)の継続的な打上げによるISSへの物資輸送の遂行など、ISS計画における我が国の重要な責務を果たすとともに、国際的な期待に応えていく所存です。
 今後とも引き続き、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

平成22年6月2日
宇宙航空研究開発機構
理事長 立川 敬二