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「きぼう」利用高品質タンパク質結晶生成実験
第4回実験 搭載タンパク質の募集について

平成22年10月7日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟のタンパク質結晶生成装置(PCRF)を利用した高品質タンパク質結晶生成実験を実施しております(平成21年から平成24年に計6回予定)。
 今回、平成23年6月から9月に実施予定の第4回実験に搭載を希望するタンパク質の募集を行います。

■募集対象: (詳細は、表1および募集要領をご参照下さい)

○重点利用
同一のタンパク質で、複数の実験機会の利用提案が可能です。選定時にその意義も含めて、JAXAの評価委員会で判断し決定いたします。
  • 社会ニーズにつながる成果創出タンパク質
    「きぼう」を利用した社会的な問題の解決につながる成果の創出を目的とし、以下の課題に関連するタンパク質を対象とします。
    • 画期的な医薬品の開発につながるタンパク質
    • 難病治療薬、オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)、感染症薬の開発につながるタンパク質
    • 廃棄物の分解にかかわる酵素の開発につながるタンパク質
    • エネルギー生産にかかわる酵素の開発につながるタンパク質
  • 先端的な技術開発に貢献するタンパク質
    宇宙実験での結晶生成技術の開発を目的とし、以下の技術領域に関連するタンパク質を対象とします。
    • 膜タンパク質の結晶生成技術
    • 化合物−タンパク質複合体の結晶生成技術
    • 超大型分子タンパク質の結晶生成技術
○先導利用
これまでJAXAが蓄積してきた宇宙実験に関連する各種技術を適用し、「きぼう」での成果創出を目的とし、産業への応用や科学技術への寄与が期待できる、様々な分野の新たなタンパク質を対象とします。

○国のプログラムとの連携による利用
文部科学省が推進しているターゲットタンパク研究プログラムの研究テーマに採択されている研究者からの提案を対象とします。

■募集締切:
 平成22年11月8日(月) 17時まで

■募集要領:
 下記、JAXAのホームページからダウンロードしてください。
 http://kibo.jaxa.jp/experiment/application/protein_crystal04.html

■「きぼう」有償利用事業(参考):
実験成果を占有する利用は、別途「きぼう」有償利用事業で対応しており、「タンパク質結晶生成利用機会を用いる事業」で決定した事業者が、当該利用機会を有償にて提供します。詳細は以下のホームページをご参照ください。
http://kibo.jaxa.jp/business/index.html

■問い合わせ先(電子メールによる):
 e-mail: crystal@jaxa.jp
 宇宙航空研究開発機構 宇宙環境利用センター
 高品質タンパク質結晶生成実験 募集担当宛



表1 募集対象毎の目的、実施形態、役割分担、成果の取り扱い等