宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟のタンパク質結晶生成装置(PCRF)を利用した高品質タンパク質結晶生成実験を実施しております(平成21年から平成24年に計6回予定)。
今回、平成23年6月から9月に実施予定の第4回実験に搭載を希望するタンパク質の募集を行います。
■募集対象: (詳細は、表1および募集要領をご参照下さい)
○重点利用
同一のタンパク質で、複数の実験機会の利用提案が可能です。選定時にその意義も含めて、JAXAの評価委員会で判断し決定いたします。
- 社会ニーズにつながる成果創出タンパク質
「きぼう」を利用した社会的な問題の解決につながる成果の創出を目的とし、以下の課題に関連するタンパク質を対象とします。
- 画期的な医薬品の開発につながるタンパク質
- 難病治療薬、オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)、感染症薬の開発につながるタンパク質
- 廃棄物の分解にかかわる酵素の開発につながるタンパク質
- エネルギー生産にかかわる酵素の開発につながるタンパク質
- 先端的な技術開発に貢献するタンパク質
宇宙実験での結晶生成技術の開発を目的とし、以下の技術領域に関連するタンパク質を対象とします。
- 膜タンパク質の結晶生成技術
- 化合物−タンパク質複合体の結晶生成技術
- 超大型分子タンパク質の結晶生成技術
○先導利用
これまでJAXAが蓄積してきた宇宙実験に関連する各種技術を適用し、「きぼう」での成果創出を目的とし、産業への応用や科学技術への寄与が期待できる、様々な分野の新たなタンパク質を対象とします。
○国のプログラムとの連携による利用
文部科学省が推進しているターゲットタンパク研究プログラムの研究テーマに採択されている研究者からの提案を対象とします。
■募集締切:
平成22年11月8日(月) 17時まで
■募集要領:
下記、JAXAのホームページからダウンロードしてください。
http://kibo.jaxa.jp/experiment/application/protein_crystal04.html
■「きぼう」有償利用事業(参考):
■問い合わせ先(電子メールによる):
e-mail: crystal@jaxa.jp
宇宙航空研究開発機構 宇宙環境利用センター
高品質タンパク質結晶生成実験 募集担当宛

表1 募集対象毎の目的、実施形態、役割分担、成果の取り扱い等