プレスリリース

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準天頂衛星初号機「みちびき」の初期機能確認の
実施状況(全測位信号送信開始)について

平成22年10月26日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、10月26日に準天頂衛星初号機「みちびき」から全測位信号の送信を開始しましたのでお知らせいたします。

 10月19日に開始したL1-SAIF信号(*1)のL1-SAIFアンテナ(*2)からの送信に続き、残りの測位信号(L1-C/A、L2C、L5、L1C、LEX(*3))についてもL帯ヘリカルアンテナ(*4)より送信を開始し、GPS等の既存の衛星測位サービスに干渉を与えないことを確認しながら、段階的に出力を上げていきました。10月26日には所定の出力での全信号送信を開始し、地上システムにて正常に受信できたことを確認しました。

 なお、当面の間は、測位信号の機能・性能の確認を行うため、一般ユーザが測位計算に利用することは出来ない設定になっています。

 引き続き技術実証実施機関等(*5)と協力して搭載機器等の初期機能確認(打上げ後3ヶ月間)を実施します。

*1:L1-SAIF信号:測位補正情報、GPSの健全性に関する情報などを搭載したGPS補強信号。
  (“SAIF”は“Submeter-class Augmentation with Integrity Function”の略)
*2:L1-SAIFアンテナ:L1-SAIF信号を地上へ送信するアンテナ
*3:L1-C/A、L2C、L5、L1C信号: GPSが提供する測位信号との相互運用が可能なGPS補完信号。
  (LEX信号:みちびき独自の実験用信号。
*4:L帯ヘリカルアンテナ:L1-C/A、L2C、L5、L1C、LEXの各信号を地上へ送信するアンテナ
*5:国土地理院(GSI)、産業技術総合研究所(AIST)、情報通信研究機構(NICT)、電子航法研究所(ENRI)、
  (衛星測位利用推進センター(SPAC)