(独)宇宙航空研究開発機構
国土地理院
(独) 産業技術総合研究所
(独) 情報通信研究機構
(独) 電子航法研究所
(財) 衛星測位利用推進センター
(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国土地理院(GSI)、(独)産業技術総合研究所(AIST)、(独)情報通信研究機構(NICT)、(独)電子航法研究所(ENRI)、及び(財)衛星測位利用推進センター(SPAC)は、平成22年9月11日20時17分(日本時間、以下同様)に種子島宇宙センターから打ち上げた準天頂衛星初号機「みちびき」について、衛星バス機器ならびにミッション機器等の衛星各部の初期機能確認を約3ヶ月にわたり実施しました。
その結果、全ての機能、性能が正常であることを確認できたことから、JAXAは12月13日に「みちびき」を定常運用へ移行いたしました。これにより、準天頂衛星初号機「みちびき」の技術実証、利用実証が開始されることとなります。
なお、各機関においては、搭載機器や地上システムの健全性を確認した段階で一部の技術実証を開始しておりますが、JAXAが12月15日11時48分にすべての測位信号を標準コード(※)に切り替えたことにより、全機関による技術実証・利用実証が本格的に開始されます。
※標準コード
初期機能確認期間中は測位信号を非標準コードに設定しており、技術実証、利用実証の実験ユーザは信号を捕捉できない状態でしたが、標準コードに設定することにより技術実証、利用実証の実験ユーザは信号捕捉が可能となります。
なお、標準コードとは別に、現在は、「アラートフラグ」という「みちびき」の測位信号の利用ができない状態(アラート状態)を示すフラグを設定しており、一般ユーザは信号を捕捉しても受信機側で「みちびき」の情報を測位計算に利用できません。このアラートフラグは測位信号の品質・信頼性が準天頂衛星システムのユーザインタフェース仕様を満足した後、解除いたします。(アラートフラグ解除は技術実証開始後3ヶ月〜6ヶ月を予定していますが、実証実験ユーザの実験要求等により、正式な解除の前に一時的な解除を行う場合があります。)