宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構では、東日本大震災により開催を延期しておりました「第30回宇宙ステーション利用計画ワークショップ」を下記のとおり開催致します。
国際宇宙ステーションは、日本・米国・カナダ・欧州(11カ国)およびロシアが参加する国際的な大型研究施設です。日本はアジア地域からの唯一の参加国として、これまでに微小重力や宇宙放射線など、ISSならではの環境を用いて、材料科学や生命科学などの科学実験や宇宙飛行士の健康リスク軽減を目的とした宇宙医学実験、創薬に向けた知見を得るタンパク質結晶生成実験などの宇宙実験を進めてきました。また、国際宇宙ステーション計画に参加している米国・欧州・カナダ・ロシアでも、様々な宇宙実験が行われ、その利用成果を受けたこれからの利用計画の検討が進められています。
今回のワークショップでは、日本の「きぼう」の最新の利用状況や利用成果のほか、今後の「きぼう」利用の方向性などについて紹介します。また、米国・欧州・カナダ・ロシアの利用成果や最新の利用計画の紹介を通じて、今後の国際協力ミッション等について議論する予定です。
記
スケジュール | タイトル |
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13:00-13:05 | 開会挨拶 立川 敬二(JAXA理事長) |
13:05-13:10 | 基調挨拶 文部科学省(予定) |
13:10-13:15 | 基調挨拶 武市 正人(日本学術会議副会長) |
【第1部】(90分) | 「きぼう」利用のこれまでとこれから 司会:上垣内茂樹(JAXA) |
13:15-14:45 | 発表1:日本の利用成果と今後のきぼうの利用シナリオ 1)「きぼう」利用の今と当面の計画 吉村 善範(JAXA宇宙環境利用センター) 2)生命科学分野の「きぼう」利用 浅島 誠(産業技術総合研究所フェロー 兼 幹細胞工学研究センター長、 国際宇宙ステーション・きぼう利用推進委員長) 3)宇宙医学分野が目指すISS/「きぼう」の利用 向井 千秋(JAXA宇宙飛行士・特任参与) 4)物質学分野の「きぼう」利用 壽榮松 宏仁(東京大学名誉教授) |
14:45-15:00 | (休憩) |
【第2部】(90分) | ISS利用のこれまでとこれから 進行:上垣内茂樹(JAXA) |
15:00-15:30 | 基調講演:米国におけるISSの10年利用シナリオ Elizabeth R.Cantwell,PhD (米国科学アカデミーメンバー/Decadal Survey主査) |
15:10-16:10 | 発表2:各極(各国)の国際宇宙ステーション利用計画 発表者:各機関の利用計画とりまとめ担当(NASA、ESA、FSA、CSA、JAXA) |
16:10-16:20 | (休憩) |
【第3部】(60分) | ISSの意義と貢献〜ISS利用の面白さと課題 モデレート:吉村善範(JAXA) |
16:20-17:20 | 全体討論: Mark Uhran (NASA/HQ 有人宇宙探査運用ミッション本部ISS部長) 浅島 誠(産業技術総合研究所フェロー 兼 幹細胞工学研究センター長、 国際宇宙ステーション・きぼう利用推進委員長) 向井 千秋(JAXA宇宙飛行士・特任参与)、 樋口 清司(JAXA副理事長) |
17:20 | 閉会 |
※講演タイトルは仮題です。また、プログラムは事前の予告なく変更する場合があります。