宇宙航空研究開発機構
米国航空宇宙局(NASA)及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、8月30日に行った船外活動に引き続き、星出彰彦宇宙飛行士とNASAサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士による2回目の船外活動(EVA)を下記のとおり実施することにいたしましたのでお知らせいたします。
また、この船外活動の実施に伴い、「こうのとり」3号機(HTV3)の係留期間が延長されることになりました。「こうのとり」3号機の新たな分離日及び小型衛星放出等の利用実験の実施日程については現在調整中となっており、日程が決定され次第、改めてお知らせいたします。
なお、9月2日未明(日本時間)、太陽電池パドル下流の直流切替器に異常が発生し、さらにISSの電力供給能力が低下していますが、当面のISS運用や「きぼう」システムへ直接影響はありません。
(※1) | 電力切替装置(Main Bus Switching Unit:MBSU):ISSシステムへの電源の分配を行っている装置。 合計で4基あるうちの1基が故障で一部機能を失っていたため、スペアと交換を計画。 |
(※2) | ISSロボットアーム・ステーション共通カメラ/照明装置(Camera Light Pan/Tilt Assembly : CLPA ): ISSロボットアームのブーム(腕)に設置されている把持対象物を確認するためのカメラ・照明装置であり、 2台あるうちの1台のフォーカス機能が故障したため、スペアと交換を計画。 |
(※3) | 与圧結合アダプタ2(Pressurized Mating Adapter: PMA2):ISS 進行方向先頭にある、スペースシャトルが ドッキングに用いていた装置。露出しているため、カバーを取り付ける。 |
(※4) | 移動型基部システム(Mobile Base System: MBS): ISS のトラス上を移動して機材を輸送する ロボットアームシステムの一部。故障している同カメラを取り外し、地上で修理予定。 |
(※5) | 電力・通信インタフェース付グラプル・フィクスチャ(Power and Data Grapple Fixture: PDGF): ISSロボットアームの移動場所として使用される装置。PDGFの接地線が可動部に噛み込んでいる可能性が あるため、接地線の噛み込みが発生しないよう処置する。 |