当事業団では、9月28日及び10月18日にお知らせした宇宙開発事業団地球観測センター(埼玉県比企郡鳩山町)における変色土壌等について、当該土壌等及びその周辺土壌等の撤去作業等を実施してまいりましたが、この度、撤去が終了しましたので、調査結果と併せて、以下のとおりお知らせします。(別表参照)
- 10月18日にお知らせいたしました、シアンが検出された写真廃液用蒸発散槽付近(3箇所)の周囲について、19箇所の追加ボーリング調査を順次行いながら、撤去作業を進めました。また、写真廃液用蒸発散槽と配管の接続箇所である(1)〜(4)の箇所(「別紙1 ボーリング調査等の位置図」参照)の目視点検及び土壌並びにコンクリート表面の分析を行いました。その結果は、別表に示すとおりです。シアンの漏洩は、配管とコンクリートとの間を埋める部材が経年劣化し、隙間が生じたことによるものと考えられます。なお、シアンが検出された箇所及びその周辺の土壌並びに水は既に撤去が終了しております。
- 並行して環境モニタリング10箇所及び調整池の水並びに土壌の分析を行いました。その結果、シアンは検出されておらず(別表(4)参照)、外部への拡散がないことがあらためて確認されました。
以上のことから、シアンの漏洩があったと考えられる箇所及びその周辺の土壌等の撤去が終了するとともに外部への拡散がないことがあらためて確認され、関係機関にご報告いたしました。
今後は、撤去跡地の埋め戻しをしていくこととしております。なお、これをもって今回の撤去作業等は終了いたしますが、今後も関係機関のご指導を受けながら、環境モニタリングにより引き続き、周囲への影響がないことを注視していくこととしております。
別表2 ボーリング調査及び汚染土壌等撤去図