プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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技術試験衛星VII型(ETS-VII)「おりひめ・ひこぼし」の運用状況について

平成12年6月21日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団が平成9年11月28日に打ち上げた技術試験衛星VII型(ETS-VII)「おりひめ・ひこぼし」については、当初計画した実験ミッション終了後も、搭載した機器の長期的な劣化傾向等を把握するため、運用を継続していました。

 平成12年5月11日より「おりひめ・ひこぼし」からの衛星状態を示すデータを入手することが困難な状況となっていましたが、衛星の姿勢が正常に維持されていないことが原因と推定し、姿勢制御を回復させるための作業を行った結果、6月10日、正常な状態に復帰しました。

 今後も引き続き運用を継続し、機器の長期的な劣化傾向等を把握するため、衛星の軌道高度を上昇させる作業を平成12年6月14日から6月20日までの間に実施し、本日、通常の運用高度に到達したことを確認しました。

 なお、ETS-VIIの現在の軌道は、概ね以下のとおりです。

遠地点高度   554km
近地点高度 546km
周期 1時間36分
軌道傾斜角 35.0度