宇宙開発事業団
宇宙開発事業団が平成9年11月28日に打ち上げた技術試験衛星VII型(ETS-VII)「おりひめ・ひこぼし」については、当初計画した実験ミッション終了後も、搭載した機器の長期的な劣化傾向等を把握するため、運用を継続していました。
平成12年5月11日より「おりひめ・ひこぼし」からの衛星状態を示すデータを入手することが困難な状況となっていましたが、衛星の姿勢が正常に維持されていないことが原因と推定し、姿勢制御を回復させるための作業を行った結果、6月10日、正常な状態に復帰しました。
今後も引き続き運用を継続し、機器の長期的な劣化傾向等を把握するため、衛星の軌道高度を上昇させる作業を平成12年6月14日から6月20日までの間に実施し、本日、通常の運用高度に到達したことを確認しました。
なお、ETS-VIIの現在の軌道は、概ね以下のとおりです。
遠地点高度 | 554km | |
近地点高度 | 546km | |
周期 | 1時間36分 | |
軌道傾斜角 | 35.0度 |