プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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技術試験衛星VII型(ETS-VII)「おりひめ・ひこぼし」の運用状況について

平成12年10月27日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団が平成9年11月28日に打ち上げた技術試験衛星VII型(ETS-VII)「おりひめ・ひこぼし」は、当初計画した実験ミッションをすべて終了後、現在、搭載した機器の長期的な劣化傾向等を把握するため、運用を継続しています。

 平成12年10月25日の23時40分頃の運用において、衛星に搭載しているホイールの劣化傾向に関するデータを取得するために、通常の姿勢制御方式であるホイールモードからホイールとスラスタを併用するモードに切り替えて運用していたところ、姿勢が変動したため、故障検出・分離及び再構成機能(FDIR)が作動し、姿勢制御方式がスラスタモードに切り替わりました。その結果、衛星の姿勢は安定しました。
 10月26日夜の運用で、衛星に搭載されている機器には異常がないことが確認されたので、26日23時30分頃の運用において、通常の姿勢制御モードであるホイールモードへ復帰させました。なお、その後の衛星の状態は安定しております。