プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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FTBテザー試験の再開及び今後の予定について

平成12年6月8日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団及び文部省宇宙科学研究所は、科学技術庁航空宇宙技術研究所と共同で、月周回衛星(SELENE)の月面軟着陸に関する基礎技術の取得のためのフライングテストベッド(FTB)実験を北海道大樹町において実施しております。
 本年3月28日に実施したテザー試験(FTBをクレーンに係留した状態で行う試験)において、FTBが横風にあおられ発進台に接触したため、試験を一時中断いたしました。
 今回、再発防止のための発進台の改修(*1)が終了し、FTBの総合点検においても機体に異常がないことを確認できたため、以下のスケジュールによりFTBテザー試験を再開いたします。

 テザー試験スケジュール

6月12〜16日 テザー試験期間(12日及び14日に試験を実施予定)
(12日:主に着陸機能確認、14日:主に離陸機能確認)
6月19〜23日 撤収作業
 (上記スケジュールは天候等により変更する場合があります。)

 今後は、今回のテザー試験の結果等を評価・確認のうえ、本年10月以降にヘリコプター吊り下げ試験及び飛行試験を実施する予定です。

(*1) 発進台上面にあったアンビリカル引き抜き用レール等を撤去、移設するとともに、さらに離陸をより安全確実にするため発進台上面面積を拡大して、ガイドやストッパーを取り付けた。

改修前後の発進台外観