宇宙開発事業団
ロシア航空宇宙庁(RASA)は、国際宇宙ステーションのロシア・サービスモジュール「Zvezda」(ズヴェズダ)をロシアのプロトンロケットによりバイコヌール時間7月12日10時56分(日本時間7月12日午後1時56分)にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打上げました。今回の打上げは国際宇宙ステーションの組立ミッションとしては5回目となります。
なおロシア・サービスモジュール「Zvezda」(ズヴェズダ)と国際宇宙ステーションとのドッキングは、モスクワ時間7月26日(日本時間7月26日)に予定されています。
ロシア・サービスモジュール「Zvezda」(ズヴェズダ、ロシア語で「星」の意味)は初期段階での国際宇宙ステーション搭乗員の居住スペースとなり、生命維持システム、電力分配装置、データ処理システム、飛行制御システム、及び推進システムを備えております。
本日、国際宇宙ステーション ロシア・サービスモジュール「ズヴェズダ」(Zvezda)を搭載したプロトンロケットがバイコヌール宇宙基地より打ち上げられました。ズヴェズダは、所定の高度約185kmで三段ロケットから分離、軌道投入された後、姿勢制御を実施し、太陽電池パドルを展開した模様であります。この度の打上げ成功を誠に喜ばしく思います。
ズヴェズダは本日以降、所定の機能確認を行った後、現在飛行中の国際宇宙ステーションとのランデブー、ドッキングを行うべく、ロシア航空宇宙庁のツープ管制センターと米国航空宇宙局のジョンソン宇宙センター間で密接な連携を取りながら所定の軌道に高度を変更する作業を進めることとなっております。
この度の打上げ成功により、今後開始される国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」の組立て・運用並びに将来の有人活動の実現に向けて大きく前進することと確信するものであり、引き続き御支援を賜りますよう、お願い申しあげます。
平成12年7月12日
宇宙開発事業団
理事長 山之内 秀一郎
本日、国際宇宙ステーションのサービスモジュール「ズヴェズダ」(Zvezda)を搭載したプロトンロケットがバイコヌール宇宙基地より打ち上げられました。ズヴェズダは、所定の軌道投入された後、姿勢制御を実施し、太陽電池パドルを展開したと聞いております。この度の打上げ成功は、我々宇宙飛行士にとって誠に喜ばしい限りです。
ズヴェズダは本日以降、所定の機能確認を行った後、現在飛行中の国際宇宙ステーションとのランデブードッキングを行う為に、ロシア航空宇宙庁のツープ管制センターと米国航空宇宙局のジョンソン宇宙センター間で密接な連携を取りながら所定の軌道に高度を変更する作業を進めることとなっています。
今年、秋に若田宇宙飛行士がSTS-92ミッションにおいて国際宇宙ステーションの組立てに参加しますので、この度の打上げ成功により、彼も本番に向け一層気を引き締めて訓練に励んでおります。
また、今後開始される国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」の組立て・運用並びに将来の有人活動の実現に向けて拍車がかかると思いますので、引き続き皆様の御支援をいただけるようお願い致します。
平成12年7月12日
宇宙開発事業団
宇宙環境利用推進部
毛利 衛