プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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国際宇宙ステーション(ISS)の最近の組立状況及び
今後の組立スケジュールについて

平成12年8月9日

宇宙開発事業団

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。

1. 報告事項

 国際宇宙ステーション(ISS)の最近の組立状況(サービスモジュール(SM)打上げ並びにISSとのドッキング結果)及び今後の組立スケジュールについて報告する。

2. ISSの最近の組立状況

 日本時間7月12日午後1時56分にカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地から打ち上げられたサービスモジュール(SM)は、日本時間7月26日午前9時45分にISS(FGB-ノード1)とのドッキングに成功した。
 ドッキング後SM-FGB間のインタフェースの確認等が実施され、現在はSMがISS全体のコントロール(姿勢制御等)を担当し、正常に飛行している。

3. 今後の組立スケジュール

(1) フライト1P(プログレス補給船)

打上げ 日本時間8月7日午前3時26分打上げに成功。
日本時間8月9日午前5時13分ドッキングに成功。
主なミッション ISSへの燃料補給、リブースト、ISS滞在クルーの必需品等の輸送。

(2) フライト2A.2b (STS-106: アトランティス)

打上げ予定 日本時間9月8日午後9時31分
主なミッション ISSへの艤装、メンテナンス、ISS滞在クルーの必需品等の輸送。
準備状況 アトランティスは現在KSCのシャトル組立棟で打上げに向けて整備中。
射点へのロールアウトは日本時間8月14日(月)を予定。

(3) フライト3A (STS-92: ディスカバリー)

打上げ予定 日本時間10月6日午前10時49分
主なミッション Z1トラス、PMA3等のISSへの取付
若田飛行士は主にロボットアームの操作を担当。
準備状況 7月12日及び31日にKSCにおいてSTS-92クルー(若田飛行士参加)によるシャトルオービタ並びに搭載ペイロード(Z1トラス、PMA3等)のインタフェース確認試験が実施され、問題なく終了。

(4) フライト2R (ソユーズTM)

打上げ予定 10月30日(打上げ詳細時間は不明)
ISSとのドッキングは11月1日を予定。
主なミッション ISS最初の滞在クルー(3名)の打上げ。
ISSへの滞在期間は約4ヶ月を予定。
準備状況 8月14日よりロシアにおいて最終訓練を開始予定。
(注) フライト2A.2b及び3Aの間にフライト2P(プログレス補給船)が予定されているが、日時等の詳細は不明。