宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
国際宇宙ステーション(ISS)へのロシア・プログレス補給船(2P)がドッキングした事について報告する。
ロシア・プログレス補給船の打上げ及びドッキング日時は、以下の通りである。
● | 打上げ日時 | 2000年11月16日(木)午前10時33分(日本時間) 2000年11月16日(木)午前 6時33分(カザフスタン標準時間) |
● | ドッキング日時 | 2000年11月18日(土)午後 0時48分(日本時間) 2000年11月18日(土)午前 6時48分(モスクワ標準時間) |
今回のプログレス補給船の主要補給品は、以下のとおりである。
(1) | 食料 |
(2) | 医療品 |
(3) | ノート型パソコン及び周辺機器 |
(4) | 酸素供給システム機器類 |
(5) | 下着や寝袋などの衣類 |
(合計:約2トン) |
プログレス補給船が国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする際、自動ドッキングシステムにてドッキングを試みたが、ドッキングが出来なかったことから、ISSクルーによる手動ドッキングに切り替えてドッキングを実施した。(プログレス補給船の概要図とドッキングイメージ図を別紙1に示す。)
プログレス補給船は、ISSのFGB(ザーリャ)地球側ポートにドッキングしているが、次回打上げ予定であるSTS-97の先端部と物理的に干渉することからSTS-97が到着する直前までにISSとの切り離しを実施する必要がある。このため、2週間以内に物資の補給を完了する事となっている。
● | 11月17日(金) ケネディ宇宙センターで行われた飛行前準備審査会において、以下の通り4Aフライト(STS-97)の打上げ予定日が設定された。 | |
● | 打上げ日時: | 12月 1日(金)午後0時6分(日本時間) 11月30日(木)午後10時6分(米国東部標準時間) |
スペースシャトル・エンデバー号によるSTS-97ミッションは、シャトルによる国際宇宙ステーションの組立フライトとしては、6回目。ロシアのロケットによる打上げを含めると8回目の組立フライトである。(プログレス補給船による補給フライト2回を除く)
この飛行ではP6トラスというトラス構造物、太陽電池パドル及びラジエターを打上げ、軌道上でマニュピュレータシステム(RMS)を使用して組立てられる。
項目 | 計画 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
STSミッション番号 | STS-97 | |||||||||||||
オービタ名称 | エンデバー号(エンデバー号としては15回目の飛行) | |||||||||||||
打上予定日時 | 2000年11月30日21時06分(米国東部標準時間) 2000年12月 1日11時06分(日本時間) |
|||||||||||||
ロンチウインドウ | 5分 | |||||||||||||
打上場所 | フロリダ州NASAケネディ宇宙センター(KSC)39B発射台 | |||||||||||||
飛行期間 | 約11日間 | |||||||||||||
搭乗員数 |
|
|||||||||||||
軌道高度 | 投入高度:約320km(173海里) | |||||||||||||
軌道傾斜角 | 51.6度 | |||||||||||||
帰還予定日時 | 2000年12月11日16時58分(米国東部標準時間)2000年12月12日 6時58分(日本時間) | |||||||||||||
帰還予定場所 |
|
|||||||||||||
主要搭載ペイロード | カーゴベイ | 国際宇宙ステーション組立フライト4A(P6トラス、太陽電池パドル、ラジエター | ||||||||||||
ミッドデッキ | ISSへの補給品 |