プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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ロシア・プログレス補給船(国際宇宙ステーションへの補給ミッション(1P))の
打上げ予定について

平成12年8月3日

宇宙開発事業団

 ロシア航空宇宙庁(RASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的としたプログレス補給船をソユーズロケットにより、日本時間8月7日午前3時30分頃バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げる予定です。

 プログレス補給船は、ISSの推進剤を搭載しており、ISSとの自動ドッキング後、ISSのタンクに推進剤を移送する他、自らのエンジンを噴射してISSの高度を引き上げる予定です。また、今年10月末からの滞在が予定されているISS搭乗員のための食料品、衣服なども搭載しています。

 なお、ISSとのドッキングは日本時間8月9日午前4時46分頃の予定です。


(1)プログレス補給船概要

 プログレス補給船は無人の貨物輸送機であり、初代のプログレス補給船(1978年初飛行)に太陽電池パドルを取り付ける等の改良を行ったプログレスM(1989年初飛行)と、国際宇宙ステーション(ISS)用に改良されたプログレスM1(2000年初飛行)の2種類が現在使われています。プログレスは、ミールやISSへ推進剤や貨物を運搬すると共に、ドッキングした状態でミールやISSの軌道変更(リブースト)を行うことができます。




(2)ソユーズロケット概要

 ソユーズロケットは1957年のスプートニクの打上げ等に使用されて以来、改良を重ね、現在のソユーズロケットが完成しました。これまでに1000機以上の打上げが行われています。