宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
H-IIAロケット試験機1号機の打上げ整備作業状況について報告する。
7月12日よりNASDA及びメーカ隊員から成る打上げ隊により打上げ整備作業を開始。全体スケジュールを図-1に示す。
(1) | 7月25日より電気系,1/2段推進系点検の実施、並びに引き続き火工品の取付を行う予定である。 |
(2) | 7月29日にフライトシュミレーションを実施予定である。 |
(1) | 7月6日の種子島宇宙センターへの落雷による被害に対する処置及び処置後の確認作業は7月19日までに完了した。さらに試験機1号機の確実な打上げ及びその後の打上げに備えて避雷・耐雷の改善のため、NASDA内に雷害対策本部を設置し推進することとした。 |
(2) | 7月13日から画像等を使って整備作業状況の報告を原則デイリーにNASDA本社にて開催している。なお、その内容をNASDAのホームページに掲載している。 |
(3) | 7月14日に日本科学未来館にてロケットシンポジウムを開催した。(別紙参照) |
![]() |
![]() |
工場での第1段機体梱包 (7/9) | 第1段機体工場出荷(1) (7/10) |
![]() |
![]() |
第1段機体工場出荷(2) (7/10) | 島間港での第1段機体水切り (1) (7/12) |
![]() |
![]() |
島間港での第1段機体水切り(2) (7/12) | 機体島内輸送 (7/13) |
![]() |
![]() |
第1段機体起立(1) (7/13) | 第1段機体起立(2) (7/13) |
![]() |
![]() |
第1段/2段結合 (7/14) | SRB-A結合(1) (7/15) |
![]() |
![]() |
SRB-A結合(2) (7/15) | フェアリング搬入 (7/17) |
![]() |
機体射座据付状況 (7/18) |
![]() |
![]() |
SRB-Aノーズコーン取付 (7/18) | 機体支持装置取付 (7/19) |
![]() |
![]() |
LH2アンビリカルキャリア 結合作業 (7/21) |
DRE,LRE搬入・開梱 (7/23) |
日時: | 平成13年7月14日(土)13:30〜17:30(予定より約1時間延長) |
場所: | 日本科学未来館7F みらいCANホール (定員300名) |
後援: | 文部科学省 協力:日本科学未来館 |
出席者数:274名 | ||
・一般 | 182名 (応募総数793名に対し、抽選により243名に参加票配布) | |
・関係省庁等 | 17名 | |
・マスコミ関係 | 75名 |
(1)概要(別添参照)
山根一眞コーディネータのもと、インターネットで受け付けた一般からの質問も交えつつ、ロケット開発の苦労話、宇宙開発の必要性等や、宇宙が秘める可能性等についてディスカッションを行った。
オープンサロンでは、丹尾スポークスマン、渡辺H-IIAプロジェクトマネージャ、今野サブマネージャの進行のもと、H-IIAエンジニア、宇宙飛行士が3つのグループに分かれて聴衆から質問を受け、聴衆と語りあった。熱心な聴衆が多かったことから、当初予定より延長してサロンを行った。
シンポジウム全体を通じ一般聴衆の熱心な参加をいただき、H-IIAロケットの意義や開発への取り組みを中心として、十分な理解が得られたものと思われる。
(2)展示
日本科学未来館5FにLE-7Aエンジンを展示し、H-IIAエンジニアが解説を行った。
(3)インターネットライブ
瞬時アクセス数上限100人の設定で、平均して常時80人がアクセスしていた。総アクセス数1161人であった。
(4)アンケート結果
シンポジウム出席者に対し、シンポジウムの印象や感想、H-IIAロケット打上げについてコメントを求めたアンケートを配布した。回収枚数は170枚。
H-IIAロケットにかける技術者の意気込み、技術者の生の声を聞けたのが有意義であった、技術者参加型の広報活動に力を入れて欲しい等とのコメントが多く寄せられた。
![]() |
【シンポジウム会場】 |
![]() |
![]() |
【パート1】 | 【パート2】 |
![]() |
![]() |
【パート4】 |
![]() |
![]() |
【オープンサロン】 | 【LE-7Aエンジン展示】 |