プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

プリント

H-IIAロケット試験機1号機打上げ整備作業状況について
(その2:7月24日〜7月31日)

平成13年8月1日

宇宙開発事業団

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。

1. 報告事項

 H-IIAロケット試験機1号機の打上げ整備作業状況について報告する。

2. 打上げ整備作業全体スケジュール

 全体スケジュールを図-1に示す。7月12日から開始した打上げ整備作業はこれまでのところ順調に進行している。

3. 主要作業実績(7月25日〜31日)

(1) 電気系点検
点検前準備, SRB-Aインタフェースコネクタ確認試験(26日),テレメータ・誘導制御系点検(25〜29日),フライトシュミレーション(29日)等を行い、正常に機能することを確認した。
(2) 1/2段推進系点検
タンク漏洩点検(25〜28日;26日除く),バルブ作動確認(27,30日),油圧系統点検(28日) ,スリューテスト(29日) 等を実施し、正常に機能することを確認した。
(3) 火工品取付
SRB-A分離部(22〜29日;24日除く) ,機体支持装置(25日)等の火工品の取付,艤装を行った。
(4) ペイロード系
フェアリング外観点検(27日) ,衛星搭載アダプタへのCCDカメラの取付(28日)等の作業を実施した。

4. 今週,来週の主要作業予定

(1) 引き続き電気系点検・1/2段推進系点検を実施中である。また特別点検として7月31日から8月4日までの予定でSRB-Aのモーダルサーベイ※を実施中である。
(2) 8月9日に極低温点検を実施予定であり、その前準備を8月4日より行う予定である。

5. その他

(1) 種子島宇宙センターにて8月3日にVEP-2を、8月8,9日に機体及び極低温点検を報道関係者に公開予定である。
(2) インデューサを改良した液体水素ターボポンプを装着したLE-7Aエンジンの認定試験を種子島宇宙センター液体エンジン試験場においてこれまでに6回実施した。本日7回目を実施予定である。
(3) ロケットシンポジウムに参加できなかった方や一般の方々のために、その模様を7月31日よりNASDAホームページ(http://tkyhn01.tksc.nasda.go.jp/sympo/)にてビデオにて配信している。
(4) サイエンスチャンネルにてH-IIAロケット関連の番組を8月中集中的に放映予定である。(参照)
※モーダルサーベイ;
その構造体がどのくらいの加振(周波数)でその物体に共振が発生するかを確認する試験。実機のSRB-Aが今回が初めて機体に装着されたことから特別に実施する。



打上げ作業状況

SRB-A前方ブレスカバー取付 (7/26) フェアリング点検 (7/27)
CCDカメラ取付(1) (7/28) CCDカメラ取付(2) (7/28)
推進系点検 (7/28) IMUアライメント (7/29)
フライトシュミレーション
(ブロックハウス内)(1) (7/29)
フライトシュミレーション
(ブロックハウス内)(2) (7/29)
SRB-Aスリューテスト (7/29) LE-7Aスリューテスト (7/29)
衛星搭載アダプタ
コネクタ目視点検 (7/30)
SRB-Aモーダルサーベイ (7/31)