プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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宇宙開発事業団 角田ロケット開発センターのISO14001第三者認証取得について

平成13年3月6日

宇宙開発事業団

  宇宙開発事業団は、地球環境保全が人類共通の課題と考え、持続可能な発展を目指すことを精神として、能力に応じた負担と社会貢献をする立場の組織であるとの認識に立ち、環境管理に向けた積極的な取り組みとして、環境マネジメントシステム(ISO14001)を各事業所で推進しております。
 このたび角田ロケット開発センター(宮城県角田市)が平成13年3月5日 ISO14001の第三者認証を取得いたしましたのでお知らせします。
 なお、宇宙開発事業団のISO 14001の第三者認証取得は、地球観測センター(埼玉県比企郡鳩山町)、沖縄宇宙通信所(沖縄県国頭郡恩納村)に次いで3番目です。

1. 角田ロケット開発センターが取得した認証の登録機関

  • (1) 日本適合性認定協会(JAB:The Japan Accreditation Board for Conformity Assessment )
  • (2) 英国認証機関認定審議会(UKAS:United Kingdom Accreditation Services)

2. 角田ロケット開発センター環境方針(別紙)


参考:ISO 14001の概要



角田ロケット開発センター環境方針


平成12年9月29日
宇宙開発事業団
角田ロケット開発センター
所長 佐野昇

はじめに

 角田ロケット開発センターは、21世紀に向けて地球環境の問題を重要視し、地球環境保全と、持続的発展が可能な社会の維持に寄与するため、環境管理システムを構築し、維持及び改善を行うにあたりここに『環境方針』を表明します。

業務概要

 角田ロケット開発センターは、宇宙開発事業団が開発を行うロケットの第1段エンジンの燃焼室へ燃料を供給する液体水素ターボポンプの試験、及び上段エンジンの燃焼試験を宇宙空間に近い疑似真空環境で行うことを主要業務としています。

環境への取組み

 角田ロケット開発センターは、地球温暖化防止、オゾン層保護及び汚染の予防等地球環境保全に努力します。そのため、環境に対して該当する法規制及び当センターが同意するその他の要求事項等を認識して遵守し、汚染の予防を約束します。また、環境に優しい製品の調達を推進します。
 当センターは業務に伴って発生する環境負荷を削減するため、以下の項目を重要と認識し、継続的改善を図ることを約束します。

〈エネルギーの使用〉
・電力及び重油の有効利用
〈天然資源の保護〉
・水及び紙の有効利用
〈オゾン層の保護〉
・代替フロンの蒸発量削減
〈化学物質の使用〉
・有機系塩素溶剤の使用量削減
・農薬の使用量削減

環境管理システムの運用

 角田ロケット開発センターの環境管理システムにおいて、環境目的・目標を設定したうえで、環境管理プログラムを策定し、維持します。その実施及び運用にあたっては、各部門を通じてセンターに勤務する構成員に必要な教育、訓練を実施します。
 この環境管理システムは、その実施状況を含め、内部監査を行って評価し、定期的に見直し改善を行います。また、本方針は、当センター内に掲示して、構成員及び、構内に出入りする関係者にも周知します。なお、本方針は、一般の方々に対して、求めに応じて提供します。