宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
ライフサイエンス及び宇宙医学分野の国際公募(以下、「ライフサイエンス国際公募」という)は、国際宇宙ステーションにおけるライフサイエンス及び宇宙医学分野の宇宙実験の提案を国際的に募集、選定し、国際宇宙ステーションの限られた実験装置及びリソースを効率的に利用して最大限の科学的成果を得ることを目的としている。
この公募の運営は、米国、欧州、カナダ、ウクライナ、日本の宇宙機関(2.項に示す参加宇宙機関)の代表者によって構成される国際ライフサイエンス戦略会合にて行われる。本年4月末に開催された同会合で、今回の国際公募の実施計画案等について、調整が行われた。
平成13年(2001年)の公募は、本年5月から開始され、宇宙開発事業団もこれに参加する。
宇宙実験の提案テーマの募集・受付は、国際ライフサイエンス公募に参加する各国の宇宙機関(以下、「参加機関」という)が個別に行い、評価・選定は、国際パネルにより統一的に行われる。また、参加者は、参加機関が提供する実験装置を使用することが出来る。参加の条件を添付資料1(下記)に示す。
また、ライフサイエンス国際公募は平成9年(1997年)より開始され、今回で4回目となる。日本は第2回目から参加している。
宇宙開発事業団、米国航空宇宙局、欧州宇宙機関、カナダ宇宙庁、フランス国立宇宙研究センター、ドイツ航空宇宙センター、ウクライナ宇宙庁
ライフサイエンス及び宇宙医学分野の宇宙実験の提案テーマを募集する。
なお、選定された公募テーマの実施対象期間としては、平成16年(2004年)中旬から平成18年(2006年)末までの間であり、日本の実験棟「きぼう(JEM)」を含む初期の国際宇宙ステーションとスペースシャトルでの実験が対象となる。
提案する宇宙実験を実施出来る能力を持った者。
提案者の国籍及び所属機関の所在地は問わない。
ただし、国外の研究機関の研究者が日本のリソースを使用する場合には調整を要する。
受付開始 | :平成13年5月16日(水) |
仮申込書(Letter of Intent)提出期限 | :平成13年6月15日(金)国内事務局必着 |
応募に関するワークショップ | :平成13年6月下旬頃 |
提案書提出期限 | :平成13年8月20日(月)国内事務局必着 |
なお、応募書類の確認を希望される方は、平成13年7月25日(水)までに国内事務局へ応募書類(案)を提出いただき、国際科学評価経験者等によるレビュー、技術評価及び書式のチェックを行い、提案者へ回答。提案者は、必要に応じ書類を修正し、8月20日(月)までに提出する。
○ | 参加機関による各国別予備選考 |
[平成13年8月1日から8月27日] (応募書類の内、国際公募の適用範囲から外れている内容については、事務局にて除外し、その旨提案者へ連絡する。) |
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○ | 各国の研究者から構成される分野別の国際評価パネルによる科学評価 |
[平成13年10月] | |
○ | 装置提供機関及び提案者支援機関が中心となって行う搭載性の技術評価 |
[平成13年11月] | |
○ | 参加機関による各国別再評価 |
[平成13年12月] (生物/バイオメディカル及び医学分野の宇宙環境利用研究シナリオ及び予算措置の可否等により、宇宙環境利用研究委員会にて優先順位を付ける。) |
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○ | 宇宙実験候補テーマの選定 |
[平成13年12月から平成14年1月] (国際テーマ選定委員会にて、各国の再評価の結果およびリソース等を基に宇宙実験候補テーマの選定を行う。) |
宇宙開発事業団に提案され選定された公募テーマの実験に係る経費(実験準備、実験後解析等の地上研究を含む。)の負担については、テーマ提案者の所属機関と宇宙開発事業団が調整して決定する。なお、所属機関が日本国外の場合、宇宙開発事業団は実験に係る経費を負担しない。
(1)細胞培養装置(CBEF)
(2)クリーンベンチ(CB)
(3)画像取得処置装置(IPU)
(4)リアルタイム放射線モニタリング装置(RRMD)
○国内事務局: | (財)日本宇宙フォーラム TEL:03-3459-1653 Fax:03-5470-8426 |
○公募資料: | 国内事務局及び以下のホームページから受け取れます。 (財)日本宇宙フォーラムホームページ |
国際宇宙ステーションの組立期間の制約事項及び応募書類の記載方法についてのワークショップを6月下旬に東京地区で行う。
ライフサイエンス国際公募は、国際宇宙ステーション等(シャトルミッションも含む)における科学的研究に係るフライトテーマを国際的に選定するものであり、国際宇宙ステーション等における限られた実験装置及びリソースを効率的に利用し、最大限の科学的成果を得ることを目的としている。
(1) | 実験装置の提供(国際公募で選定された利用研究テーマに使用させるもの) |
(2) | 利用研究テーマの各機関での募集 |
(3) | 国際科学評価パネルへの評価委員(当該分野の研究者)の派遣、国際技術評価への参加 |
(4) | 各機関の独自政策による再評価 |
(5) | 国際ライフサイエンス選定委員会への参加 |
(6) | 各機関経由で提案され選定されたテーマのサポート |