プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

プリント

国際宇宙ステーションを利用した宇宙授業「宇宙ステーションと話そう〜毛利宇宙飛行士のインターネットライブ〜」の実施について

平成13年5月17日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団(NASDA)と通信・放送機構(TAO:総務省認可法人)は、宇宙授業「宇宙ステーションと話そう〜毛利宇宙飛行士のインターネットライブ〜」を下記のとおり行うこととしましたのでお知らせします。
 宇宙授業は、総務省と文部科学省の連携事業としてTAOが実施している学校インターネット事業の参加校の生徒に対して毛利宇宙飛行士が遠隔授業を行うもので、国際宇宙ステーション(ISS)にも接続し、同ステーションに滞在している宇宙飛行士と直接交信を行うこととしています。

 この宇宙授業を通じて、青少年の宇宙開発に関する興味を促進し、国際理解に対する見識を深めるとともに、マルチキャストによるライブ配信技術や動画の蓄積技術を生かしての学校への宇宙授業のライブ配信により、次世代高速ネットワークの有用性の検証を行うものです。

 なお、日程は国際宇宙ステーションの運用状況により、中止もしくは延期の可能性があります。


日時: 平成13年6月5日(火)17:00から1時間30分程度(予定)
平成13年6月6日(水)17:00 に変更になりました。
場所:
(1)NASDA本社(メインスタジオ)
(2)代表校 埼玉県 川口市立 十二月田(しわすだ)中学校(注1)
東京都 三鷹市立 第四小学校(注1)
(3)一般参加校(注2)
主催: 宇宙開発事業団、通信・放送機構

(注1) これら2校は、双方向通信によりISSにいる宇宙飛行士との交信を行う。
(注2) 一般参加校はISSにいる宇宙飛行士との会話は行わず、メインスタジオ、代表2校および宇宙ステーション間のやりとりを生中継で視聴する。(具体的参加校については調整中)

■添付資料一覧



「宇宙ステーションと話そう〜毛利宇宙飛行士のインターネットライブ〜」
概要


1. 内容

 今回実施する宇宙授業は、各地の学校にいる子供たちとNASDA本社(NASDAi)にいる毛利衛宇宙飛行士とが、学校インターネットの機能を利用して遠隔授業を行うものです。
 授業の中では学校インターネット参加校の中の代表校2校が、毛利宇宙飛行士の助けを借りながらISSに滞在している宇宙飛行士に質問を行ない、宇宙の様子を知ることができます。
 また2002年7月にスペースシャトルへの搭乗が予定されている野口聡一宇宙飛行士もヒューストンからテレビ電話で宇宙授業に参加します。(予定)
 この授業の模様は学校インターネットに参加している小学校、中学校、高等学校等に加え、全国の科学館等へも動画配信され、同時に視聴することが可能です。

2. 授業の流れ

2.1. 予備学習

 宇宙授業実施に先立ち、NASDAはISSについての理解を深めることを目的としたホームページを公開し、参加校の生徒等が独自に宇宙やISSについての学習を行うことができます。このホームページは、5月18日に開設し、宇宙授業で行う宇宙飛行士への質問などの募集も行ないます。

宇宙インターネットライブホームページ

 このホームページは、宇宙授業当日の模様を動画映像で見るためのホームページにもなり、科学館等学校インターネット以外からの参加者は、このホームページにアクセスし、イベントに参加できます。(学校インターネット参加校以外で事前登録の無い箇所からは接続できません)

2.2ライブイベント

 宇宙授業では、生徒たちの興味と質問を軸に、宇宙での生活について学習します。
 ISSに滞在する宇宙飛行士との15分の交信をメインに、前後に毛利宇宙飛行士と、事前・事後の学習を行い、全体で約1時間30分ほどのイベントを実施します。

2.2.1毛利宇宙飛行士と生徒の事前学習

 NASDAiの毛利宇宙飛行士と、代表校(2校)をテレビ会議システムで結び、ISSの概要・目的、長期滞在クルーの役割、3人の宇宙飛行士の宇宙での生活の様子等を学習します。代表校2校の生徒たちの興味や質問、事前に参加校等からホームページに寄せられた質問等を軸に、ビデオ素材やNASDAのホームページを使って展開します。

2.2.2ISSに滞在する宇宙飛行士との直接対話(15分程度)

 生徒たちの質問を毛利宇宙飛行士が仲介して、ISSに滞在している宇宙飛行士と直接対話します。またやりとりは、代表校・参加校および科学館等で動画視聴をしているすべての人に同時通訳で伝えます。毛利宇宙飛行士が仲介した質問は、音声のみISSの宇宙飛行士へ送ります。

2.2.3まとめ学習

 毛利宇宙飛行士と代表校の生徒を中心に、他の参加校生徒の意見も紹介しながら、理解したこと・面白かったこと・もっと知りたいこと、などのまとめ学習を行います。

2.3学習コンテンツ化

 ライブイベントは収録され、学校インターネットでのコンテンツとして利用できるようにします。(イベント実施後3日後から利用可能です)



「宇宙ステーションと話そう〜毛利宇宙飛行士のインターネットライブ〜」
接続イメージ図