運営本部(仮称)設立準備委員会
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
宇宙3機関は、より信頼性の高い宇宙開発を効率的かつ効果的に推進することを目指した連携・協力事業を平成13年度から共同で実施する。
特に平成13年度は、ロケット及び人工衛星等の開発において求められる高い信頼性を確保していく上で、その基礎となる技術基盤の強化に重点を置いた施策を実施していく。
(1) | 平成12年 | 2月 | 宇宙科学技術の連携・協力に関する協議会設置 |
(2) | 平成12年 | 8月 | 宇宙科学技術の連携・協力に関する協議会 |
(3) | 平成12年 | 10月 | 運営本部(仮称)設立準備委員会(別紙1)設置
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(4) | 平成13年 | 3月 | 運営本部(仮称)設立準備委員会
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(1) | 本事業の実施にあたり3機関は、「連携・協力の推進に関する協定」を締結する。この協定に基づき、連携・協力活動を実施する「運営本部」を平成13年4月から設置する。運営本部の体制は別紙2のとおり。 |
(2) | 営本部には、本部長1名、副本部長2名及び事務局を置き、3機関の役員及び職員を充てる。 |
13年度予算として3機関合計で33.1億円(航空宇宙技術研究所:9.7億円、宇宙科学研究所:3.8億円、宇宙開発事業団:19.6億円)を計上しており、2つの融合プロジェクトをはじめとした以下の事業を行う。
宇宙技術の信頼性向上、技術の高度化・熟達化を図るため、宇宙用特殊工程技術の研究、固体ロケットモータの信頼性向上、宇宙機器の信頼性評価技術の研究、部品・材料データベースの整備を行う。
ロケットエンジン技術の蓄積と基盤強化を図るため、ロケットエンジン技術の高信頼性化の研究及びLE-7Aエンジンの信頼性向上等の研究を行う。
宇宙科学研究所及び宇宙開発事業団の衛星追跡地上ネットワークの連携により科学観測衛星等に関する我が国の衛星追跡管制能力の強化を行う。
融合プロジェクト等の研究成果を効率的に共有するため、情報インフラの整備と運営を行う。
将来輸送系等の新たな連携・協力、人的交流の推進について検討を行う。
(1) | 各融合プロジェクトに専門家からなるプロジェクト推進会議を置き、これを統括するプロジェクト推進マネージャ(「マネージャ」)1名、サブマネージャ1名を選任する。 |
(2) | 融合プロジェクト内の個別研究テーマは、研究者・技術者からの提案等をプロジェクト推進会議において審議・検討する。 |
(3) | マネージャは、プロジェクト推進会議での審議を経て、研究テーマ毎の具体的内容、実施期間、費用、実施者等を明確化したプロジェクト実施計画書案を策定し、運営本部の承認を得て決定する。 |
(4) | マネージャとプロジェクト推進会議は、毎年度行う予算要求、研究評価、プロジェクト実施計画書案策定のサイクルを通じ、必要に応じて研究テーマ・研究体制の見直しを進めていく。 |
連携・協力事業は、学識経験者又は有識者で当該事業を直接実施しない第三者の評価を受ける。
平成13年4月第1週
平成13年4月第2週以降
田中 敬司企画室長
大山 真未総括研究企画官
鶴田 浩一郎企画調整主幹
小野田淳次郎技術部長
斉藤 勝利理事
樋口 清司企画部長