宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
月日 | 場所 | 作業名 | 作業内容 |
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12月6日 | SFA ↓ VAB |
・フェアリング移動 | フェアリング内に収納されたADEOS-IIの衛星フェアリング組立棟(SFA)から大型ロケット組立棟(VAB)への移動 |
12月6日 〜 12月13日 |
VAB | ・フェアリングのロケット搭載・衛星システム点検 ・カウントダウン(Y-3〜Y-0) |
・衛星/フェアリングとロケットの結合 ・ロケット搭載状態での衛星状態の確認 |
12月13日 | VAB ↓ 射点 |
・機体移動 | 大型ロケット組立棟(VAB)から射点へのロケットの移動 |
12月14日 | 射点 | ・ターミナルカウントダウン | ・打上げコンフィギュレーション設定 ・打上げ |
No | DRTS異常事象 | 影響評価 |
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1 | Y-0衛星パワーオン作業時の異常 | ADEOS-II衛星立ち上げ時の電流過渡特性を測定し、ADEOS-II用射場電源のリミッタ設定値が適切であることを確認した。また、ロケット燃料充填前に衛星電源をONとする。 |
2 | 第3回目アポジエンジン噴射(AEF)中の酸化剤枯渇 | ADEOS-II推進系は1液式でありオリフィス(絞り)は使われていない。配管および弁類について、製造図面、部品リスト、試験結果を再点検し、設計どおり製造され、品質上問題のないことを確認した。 |
3 | DCアークジェットの推力低下 | これまでのADEOS-IIでの試験実施結果および製造記録について、JPLの協力も得て詳細に再点検した結果、追加・点検項目はないと判断した。 |
4 | 発生電力低下 | ADEOS-IIの製造履歴(全MIPを実施)及びこれまでの試験実施結果を再点検し、問題なしと判断した。 |
達成度 | 定義 【】内は判断時期 |
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0 | 打上げ失敗または衛星の全面的な機能喪失。 【打上げ直後】 |
1 | バスの機能が確認される。 【初期チェックアウト終了時】 |
2 | 一部のセンサが機能し、全球観測データの取得ができる。 【初期チェックアウト終了時】 |
3 | NASDAセンサが機能し、全球観測データの取得ができる。 【初期チェックアウト終了時】 |
4 | ○3年間の運用及び軌道上技術評価を通じADEOSによる広域観測技術の継承・発展が検証できる。 ○地球環境問題に係る全地球規模の水・エネルギー循環のメカニズム解明に有益な地球科学データを3年間提供できる。 【設計寿命3年終了時】 |
5 | 達成度4のデータ提供が3年以上できる。 |