プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

プリント

米国地球観測衛星(アクア)搭載改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)の観測モードへの移行について

平成14年5月24日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団は、米国航空宇宙局(NASA)が、5月4日に打ち上げた米国地球観測衛星Aqua(アクア)に搭載の改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)について、打上げ後の初期回転運用(毎分4回転)から次第に回転数を上げる運用(ランアップ)を行い、5月24日午後6時5分頃(日本時間)に観測モード(毎分40回転)への移行を完了しました。
 打上げからAMSR-Eの観測モードへの移行過程は、下表のとおりです。

 今後は、機器の性能確認と観測データの評価を実施していく予定です。



参 考


改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)に関する
打上げ後の主要イベント実績



主要イベント完了日時(日本時間)
打上げ 5月4日午後6時55分頃
(午後6時54分58秒)
Aqua分離 5月4日午後7時54分頃
AMSR-E電源オン 5月4日午後8時50分頃
AMSR-E主反射鏡展開 5月4日午後11時00分頃
AMSR-Eセンサユニット保持開放 5月4日午後11時55分頃
AMSR-Eセンサユニット初期回転運用
(毎分4回転)
5月5日午前0時16分頃
AMSR-Eランアップ1
(毎分4回転→12回転)
5月16日午後11時41分頃
AMSR-Eランアップ2
(毎分12回転→18回転)
5月17日午前2時58分頃
AMSR-Eランアップ3
(毎分18回転→21回転)
5月18日午前3時43分頃
AMSR-Eランアップ4
(毎分21回転→24回転)
5月19日午前7時31分頃
AMSR-Eランアップ5
(毎分24回転→29回転)
5月19日午後10時20分頃
AMSR-Eランアップ6
(毎分29回転→34回転)
5月19日午後11時55分頃
Aqua衛星システム本体が安全モードに移行 (注) 5月20日午前1時10分頃
自動シーケンスによる移行(AMSR-E)
(毎分34回転→4回転)
AMSR-Eランアップ7
(毎分4回転→29回転)
5月22日午後10時42分頃
AMSR-Eランアップ8
(毎分29回転→34回転)
5月23日午後11時58分頃
AMSR-Eランアップ9
(毎分34回転→40回転)
5月24日午前2時26分頃
AMSR-E観測モード移行 5月24日午後6時5分頃
注: 当初5月20日頃に観測モード移行を計画しておりましたが、20日に衛星本体が何らかの原因で安全モード(太陽指向姿勢モード)に自動移行したため、一旦作業を中断しました。22日NASAが衛星姿勢を復帰させた後、AMSR-Eのランアップ作業を再開し、24日の観測モードへの移行完了となりました。安全モード移行の原因についてはNASAで調査中です。