プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

プリント

先導的基幹プログラムのコンセプト
- 宇宙への「しきい」を下げる -
“easy access to space"

平成14年3月20日

宇宙開発事業団

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。

宇宙への「しきい」を下げることによって大きく広がる宇宙開発利用の可能性

(1) 利用先導による役に立つシステム開発
(2) 新規ユーザーの参加を容易にする仕組みの構築
(3) 「宇宙」での先端技術開発による「民生」と「宇宙」の連携促進


宇宙開発利用の可能性を広げる3つの方策



(1) 利用先導による役に立つシステム開発

- 利用先導の開発 -

  • ユーザーとタイアップしてつくる開発から利用までの一体総合計画役に立つミッション
    • 高い信頼性
    • 短いリードタイム
    • 妥当なコスト
    • 使い易さ
    • 継続性


    (2) 新規ユーザーの参加を容易にする仕組みの構築

    - オープンラボ(参加型宇宙開発システム)-

  • 新機関、産業界、学界及び利用者が双方の対話により、知恵と力を出し合うしくみ
  • 宇宙技術の「教科書化」、「一般化」
    • 誰でも作れる・使える「宇宙開発利用 Text Book」
    • 宇宙機仕様・データ仕様のオープン化


    (3) 「宇宙」での先端技術開発による「民生」と「宇宙」の連携促進

    - 宇宙での最先端技術開発 -

  • 日本の「先端技術・先端科学」の開発の現場を宇宙に
    (民を呼び込む魅力の創造)
    • 民生メーカの必要な将来民生技術は宇宙開発には必要
    • 民生メーカが恩恵を求めて宇宙開発に集まるような最先端技術の創造の場の実現を目指す。


    今後のプログラムの検討の進め方(案)

    「新たなプログラムの進め方の確立」こそが先導的プロジェクトの大きな意義の一つ

  • 検討のための宇宙3機関コアチーム(仮称)の選定
  • 上記コアチームに適宜、産業界、学界メンバーに参加頂き、プログラム構想の具体化

    検討の進め方イメージ