プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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技術試験衛星VII型(ETS-VII)「おりひめ・ひこぼし」の運用状況について

平成14年6月19日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団が平成9年11月28日に打ち上げた技術試験衛星VII型(ETS-VII)「おりひめ・ひこぼし」は、当初計画していたロボット実験及びランデブー・ドッキング実験の目標を全て達成し、平成11年12月に実験運用を終了しました。
 その後、衛星の設計寿命1.5年を越えて、長期的な劣化傾向等を把握するための運用を継続しておりましたが、本日午前0時頃の沖縄局での運用において、衛星の姿勢制御を行う機器が動作を停止していることが確認されました。現在、「おりひめ・ひこぼし」はゆるやかに回転しているものと思われます。

 現在、正常復旧につとめておりますが、今後長期間に渡り衛星の姿勢を正常復旧できず、太陽光が太陽電池パドルに十分当たらない状況が続くと、バッテリの枯渇が予想されるため、衛星の運用を終了することもあります。