宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
■試験機2機の打上げ成功により、標準型H-IIAロケットの基本的な機能・性能は実証完了 ■今後とも、情報収集衛星等我が国の重要な衛星打上げに対し、これまでと同様の万全の体制で取り組むことが肝要 ■一方で、H-IIAロケットを我が国の「基幹ロケット」として捉え、 我が国の宇宙輸送の自在性を確保するとともに、信頼性向上等を図りつつ、基幹ロケット技術を維持させることが重要 ■これらを着実に進めるためには、宇宙関連機関及び民間企業の総合的な取り組みによるべきであり、具体的には、今後の打上げ実績を蓄積しつつ、打上げ事業について適切な時期に民営化することが望ましい |
機 体 識 別 名 称 | H2A202 | H2A2022 | H2A2024 | H2A204 |
静止トランスファ軌道投入能力(ton) | 4.1 | 4.5 | 5.0 | 6.0 |
打上げ予定の衛星例 | ADEOS-II | MTSAT-1R | DRTS/USERS IGS |
ETS-VIII |
![]() H2A202シリーズ |
H2A204型の主要改修項目 ◇4本の固体ロケットブースタ(SRB-A)を装着する、第1段コア機体の構造体(液体水素タンク及びエンジン部)を改修(取付構造の追加と強度向上) ◇その他のコア機体の設計条件となる、飛行中の動圧及び機軸方向加速度をH2A202型と同等にするためSRB-Aの推力パターンを見直し ◇SRB-Aの4本装着に伴う射点設備の改修 ![]() |
![]() H2A204型 |
現H2A202型から、わずかの改修で実現可能 | ||
![]() |
||
標準型H-IIAファミリのひとつとして開発・運用 |
![]() |
![]() |
![]() |
|
||
![]() |
![]() インデューサ形状等の変更 |
|||
![]() |
|
■国家宇宙機関として、今後の重要な政府ミッションを高い信頼性をもって打ち上げるため、以下の施策に重点化
■H-IIAロケットを用いた商業打上げは、NASDAと株式会社ロケットシステム(RSC)間の「 H-IIAロケットを用いた人工衛星の打上げに関する基本協定」の傘の下、以下の取決めを締結し実施。
■運輸多目的衛星新1号(MTSAT-1R)は、平成15年度に上記の枠組により打上げられる予定。
■商業打上げと合わせて打上げ機数が増加することによる品質の安定
■NASDAの資金的・人的リソースの再配分
■民間の体制整備
■インフラ整備
■法整備