プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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H-IIAロケット3号機工場整備作業の状況について

平成14年7月3日

宇宙開発事業団

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。

 現在、DRTS/USERSの打上げに向け、H-IIAロケット3号機のコア機体については、三菱重工業(株)飛島工場での最終準備を実施中である。 その一環として実施した第1段機体へヘリウムガスを封入中に、LE-7Aエンジンの一部に最大0.5Mpaの圧力が逆圧として印加された(通常は、0.03Mpa)。 原因は、ヘリウムガスを封入する際の圧力設定の誤りの可能性が高いと考えられる(詳細については調査中)。 このため、影響を受けた可能性のある部位について、健全性を確認・評価した。この結果、液体酸素ターボポンプ(OTP)の内部シールに関して、健全性が十分に保証できないため、万全を期して後続号機のエンジンと交換することとした。 なお、これによる3号機打上げ計画への影響はない。