宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
H-IIAロケット3号機の打上げ整備作業状況について報告する。
全体スケジュールを図-1に示す。7月28日から開始した打上げ整備作業はこれまでのところ順調に進行している。
1/2段機体については7月25日に名古屋港から搬出。島間港への接岸については台風により1日延期し7月28日午前に種子島に到着した。 翌日午前1時〜午前5時30分にかけて島内を輸送し大型ロケット組立棟(VAB)に搬入した。機体輸送による遅れについては、その後のスケジュール調整により現在遅延は発生していない。
第1段機体起立・射座据付(7月29日)、1/2段結合(7月30日)、SRB-A結合(7月 31日〜8月1日)、SSB結合(8月4日〜6日)をそれぞれ実施。
射座据付後の点検作業及び火工品の取付作業を実施中。尚、 1/2段推進系点検においてLE-7Aエンジンの一部より水分が確認された為、水分除去等の処置を行った。
31日に島間港接岸、1日早朝に島内輸送し衛星フェアリング組立棟(SFA)に搬入した。その後、外観点検、分離機構点検、火工品回路点検及びCCDカメラ取付、点検等を実施。
現在、DRTSとの結合作業を実施中。
4月末に種子島へ搬入、その後衛星の組立整備、推進薬充填、火工品取付、バッテリの活性化(充放電)等の作業を実施。現在、最終組立作業を終え、衛星フェアリングとの結合作業中。
7月2日にリエントリモジュール(REM)、4日にサービスモジュール(SEM)を種子島に搬入。その後組立整備作業を実施、リエントリ用モータ等火工品取付、推進薬充填、SEM/REM結合を実施。現在、衛星フェアリングへ搭載前の最終組立作業を実施中。
■ | 4号機用に準備中のLE-7Aエンジンについて、下記に示す箇所から微小異物(ステンレス等)が確認された。発生源としては、試験設備の配管及び液体水素ターボポンプ内部のシール部が考えられる。 |
■ | この微小異物は箔状で微細化しやすいため、エンジンの作動に影響を与えることはない。 |
■ | なお、万全を期して燃焼試験設備の配管の点検・洗浄及び当該エンジンの点検を実施済みである。 |
■ | 水平展開として、3号機用エンジンについて設計及び領収燃焼試験のデータから健全であると評価した。 |
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![]() 7月25日 USERS記者公開 |
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![]() 7月27日 DRTS記者公開 |
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![]() 7月25日 1段機体工場出荷 |
![]() 7月25日 1段機体出航 |
![]() 7月29日 1段機体VAB搬入 |
![]() 7月29日 1段起立 |
![]() 7月30日 1段/2段結合 |
![]() 7月30日 1段/2段結合 |
![]() 8月4日 SSB取付 |
![]() 8月11日 SEM/REM結合 |
![]() 8月15日 DRTS推進薬充填 |
![]() 下部フェアリング |
![]() 上部フェアリング |
![]() 8月15日 フライトシミュレーション |