宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
豪州小型衛星(FedSat) | : | 豪州が開発。豪州連邦科学産業研究機構との打上げ及び利用協力による。 |
鯨生態観測衛星(WEOS) | : | 千葉工業大学が開発。公募により選定 |
マイクロラブサット1号(μ-LabSat) | : | 宇宙開発事業団が開発 |
ADEOS-II投入軌道 | |
軌道長半径(km) [高度(km)] |
7190 [812] |
離心率 | 0.0 |
軌道傾斜角 | 98.67 |
寸法 | 本体 約6×4×4m 太陽電池パドル 約3×24m |
質量 | 打上げ時 約3,700kg |
寿命 | 3年 |
軌道 | 太陽同期準回帰軌道 98.62度 |
高性能マイクロ波放射計(AMSR) 地表及び大気から自然に放射される微弱なマイクロ波帯の電波をマルチバンドで受信することにより、水に関するさまざまな物理量(水蒸気量、降水量、海面水温、海上風速、海氷密接度など)の観測を行い、主として全地球の水、エネルギー循環を把握するためのデータ取得を目的とするセンサ。 |
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グローバル・イメージャ(GLI) 陸、海といった地球表面あるいは雲等からの太陽反射光や赤外放射光を多くの波長で観測することで、生物に関する様々な物理量(クロロフィル色素、有機物、植生など)や、温度、雪氷、雲の分布・特性などを高精度に観測し、主として全地球規模の炭素循環や、気候変動を把握するためのデータ取得を目的とするセンサ。 |
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センサ | 開発機関 | 観測対象 |
改良型大気周縁赤外分光計II型(ILAS-II) | 環境省 (日本) |
極域・高緯度地域における大気微量成分の高度分布 |
海上風観測装置(SeaWinds) | NASAジェット推進研究所(JPL) (米国) |
海上風の風向風速 |
地表反射光観測装置(POLDER) | フランス国立宇宙研究センター(CNES) (仏国) |
地球表面や大気で反射される太陽光の偏光とその方向性 |
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![]() FedSat |
![]() WEOS |
![]() μ-LabSat |
開発担当 | 豪州衛星システム共同研究センター(CRCSS) | 千葉工業大学 | 宇宙開発事業団 |
ミッション概要 | ・磁気観測実験、Ka/UHFバンド通信機器実験、GPS実験、高性能搭載コンピュータ実験等を行う。 ・連邦制100周年記念メッセージを書き込んだCD-ROM搭載。 |
・観測用のプローブを複数の鯨に取り付け、位置、水圧、水温等のデータを収集解析することにより、鯨の回遊経路、潜水深度等行動の詳細を解析する。 | ・50kg級小型衛星バスの実証実験 ・将来の衛星分離機構の実証実験 ・遠隔検査技術の実証実験 |
寸法 | 1辺約50cmの立方体 伸展マスト長約2.5m |
52×52×45(高さ)cm 伸展マスト長約3m |
68×68×50(高さ)cm |
質量 | 約58kg | 約50kg | 54kg(分離後) |
寿命 | 3年間(目標) | 1〜2年 | 3ヶ月以上 |
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■機体搭載のCCDカメラによる画像
■リフトオフ時のロケット挙動画像(地上カメラ) (1段エンジン、SRB-A結合部、アンビリカル離脱等) ■飛行中のロケット光学追跡(地上カメラ) |