宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
状況 | 対処 |
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油圧アクチュエータ圧力の上昇 姿勢制御系のステップ応答試験において、第1段油圧アクチュエータの油圧戻り圧力が瞬間的に上昇し、一部の部品の保証圧力を超えた。原因は、設備逆止弁の作動不良と考えられる。 |
保証圧力を超えた部品(油圧アクチュエータ等)を新品と交換した。また、作動不良を発生した設備逆止弁の交換を行うとともに信頼性の向上のため、作動油の交換を行い、設備の健全性を確認した。 |
CFRP製段間部内面の損傷 出荷準備として段間部と第2段エンジンを仮固定する際に、固定用治具装着用に段間部側に接着されているアルミ製金具が外れ、段間部内面に損傷を与えた(約8cm角と約3cm角の内面剥離2ヶ所)。原因は治具の取り付けによりアルミ製金具が局所的に歪み、接着面に剥離が生じたためと考えられる。 |
段間部補修スペックに基づき、補修を実施(接着剤注入及びCFRPパッチ接着)した。なお、固定用治具については取り付け部等が適正なものを使用した。 |
第2段エンジンを発生源とした機体振動 第2段エンジンを発生源とした機体振動について、3号機のデータを詳細に解析したところ、全体振動レベルは従来並であるが、推進系の固有振動と見られる周波数成分が認められた。3号機の特徴として、第2段エンジンの酸素系配管の流体抵抗がやや小さく、推進系の振動が減衰しにくい状況であったこと及び衛星の搭載形態による機体振動の伝達性の相違などが考えられる。 |
第2段機体と衛星を結合した構造モデルを精密化し、3号機の現象を再現させた上で、振動解析を実施した。振動レベルは3号機と同程度以下であり、衛星の主構造に関して問題ないとの一次評価を得ているが、サブシステムレベルまでの詳細評価を衛星側で実施中である。 |
◆工場出荷 (MHI飛島工場→種子島宇宙センター)
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平成14年10月31日 |
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◆発射整備作業 (種子島宇宙センター)
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平成14年11月2日 |
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◆極低温点検 (種子島宇宙センター)
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平成14年11月27日 |
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◆打 上 げ (種子島宇宙センター)
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平成14年12月14日 |