宇宙開発事業団
宇宙開発事業団は、地球環境保全が人類共通の課題と考え、持続可能な発展を目指すことを精神として、能力に応じた負担と社会貢献をする立場の組織であるとの認識に立ち、環境管理に向けた積極的な取り組みとして、環境マネジメントシステム(ISO14001)を各事業所で推進しております。
このたび種子島宇宙センター(鹿児島県熊毛郡南種子町)が平成14年2月28日付けで第三者認証を取得し、同認証書を3月5日に受領いたしましたのでお知らせします。
なお、宇宙開発事業団のISO 14001の第三者認証取得は、地球観測センター(埼玉県比企郡鳩山町)、沖縄宇宙通信所(沖縄県国頭郡恩納村)、角田ロケット開発センター(宮城県角田市)、勝浦宇宙通信所(千葉県勝浦市)に次いで5番目です。
種子島宇宙センターは、日本最大のロケット打上げ発射場として鉄砲伝来の地「種子島」の東南端に位置し、世界でも例を見ない自然環境に恵まれた景観のすばらしい発射場です。
当宇宙センターは昭和44年宇宙開発事業団の発足と同時に、ロケット及び人工衛星の打上げをはじめ、ロケットエンジンの燃焼試験等を行う事業所として開設され、地元住民の方々をはじめ大勢の皆様の御協力を頂き、これまで数多くの実用衛星を打上げ、日本の宇宙開発の一翼を担って参りました。
そしてこの度、私どもはさまざまな地球環境問題を再認識すると共に、地球環境保全と持続的発展が可能な社会の維持に貢献すべく、周辺地域及び地球環境に悪影響を与える事項を継続的に低減、又は削減するための改善活動を推進していくこととしました。
よってここに、当宇宙センターの【環境方針】を定め、ロケット打上げ業務等すべての業務の遂行により自然環境が汚染されないよう予防し、資源の有効利用に努めることを表明致します。
特に周辺環境を汚染しないよう「環境関連法令の遵守」、「汚染の予防」を行うと共に地元皆様方との約束等を遵守していきます。また、業務の実施にあたっては、できる限り環境への負荷の少ない物品等の調達に努め遂行していきます。
以上の方針により、当宇宙センターは環境マネジメントシステムを構築し、次の事項を最重要ととらえ継続して低減、又は削減する等の改善に努めていきます。
★ 重点的取り組み事項
★ 環境マネジメントシステムの運用
当宇宙センターは、環境マネジメントへの具体的な取り組みのため、「環境目的・目標」を設定し、環境マネジメントプログラムを策定し維持していきます。また、環境マネジメントシステムについては内部監査等により定期的に評価し、見直しを図るなど継続的改善を図って行きます。
プログラムの実施、運用にあたっては、職員はじめ関連する各社従業員の方々等に、日常の業務及び教育、訓練等を通して周知し徹底していきます。
なお、この環境方針は当宇宙センター内に掲示して、職員はじめ関連する各社従業員並びに当宇宙センターを訪れる一般の方々に周知すると共に、お求めによりいつでも提供致します。