プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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平成14年度i-Spaceパイロット実験テーマの選定結果について

平成14年9月30日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団(NASDA)では、宇宙インフラの開発・利用を通じて、これからのIT社会に貢献するための「i-Space利用実験計画」を進めています。

 「i-Space利用実験計画」は、現在開発中の技術試験衛星VIII型(ETS-VIII)、超高速インターネット衛星(WINDS)及び研究中の準天頂衛星システム等を用いて、超高速のマルチキャストサービス、インターネット、教育、医療、災害対策及び高度道路交通システム等の幅広い分野における衛星利用のための技術開発や実証実験を関係省庁、民間等と共同で行う計画です。

 NASDAは、「i-Space利用実験計画」のもとで、平成13年度からパイロット実験として、医療・教育分野等の様々なアプリケーション分野において9件の実験を実施してきました。
 平成14年度については、平成13年度から実施している継続実験テーマと、新規募集した実験テーマの中から8件(下表)を平成14年度のパイロット実験として選定して実施していくこととしました。

 今後、実験計画の内容について実験提案機関と調整を進め、共同実験として実施していく予定です。



平成14年度i-Spaceパイロット実験テーマの選定結果

(1) Ka帯超高速IPマルチキャスト通信プラットフォーム構築
:宇宙通信株式会社
(2) 衛星を活用した災害情報ネットワーク実験(衛星航空通信によるリアルタイムデータ伝送)
:通信総合研究所/ダイヤモンドエアサービス
(3) 衛星を活用した災害情報ネットワーク実験(海外の遠隔被災地実験)
:アジア防災センター
(4) 山岳防災・救急医療用ハイブリッド型衛星ネットワーク
:信州大学医学部
(5) 超高速インターネット衛星を用いた多地点間マルチメディア遠隔地教育実験(アジア地域大学間でのインストラクショナル・デザインベースのeラーニング実験)
:筑波大学/KDDI
(6) 衛星通信を用いた高精度測位システムの実証実験
:JSAT株式会社
(7) 衛星を利用したリアルタイムおよび蓄積映像伝送実験
:日本放送協会
(8) ブロードバンドコンテンツ流通のためのIPマルチキャスト大容量コンテンツ交換システムの開発及び実証実験
:株式会社ヒットポップス
(番号は、受付順)