プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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国際宇宙ステーションの現状について

平成14年10月23日

宇宙開発事業団

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。

1.国際宇宙ステーション組立スケジュールの一部変更について

 平成14年10月15日にNASAジョンソン宇宙センターにおいて、国際宇宙ステーション(ISS)の 組立スケジュールについて協議を行い、添付1の通り合意した。また、主な組立スケジュールの変更は添付2の通り。

注) ISSの組立スケジュールは、2000年8月に組立完了までのスケジュール(F改訂)が合意されたが、その後は米国のISS計画見直しにより組立完了までのフライトが確定できず、米国のノード2打上げまでのスケジュールのみを暫定的に更新してきた。今回も組立完了までのスケジュールを確定することはできないが、日本の実験棟「きぼう」の打上げを含むノード2以降のフライトについて、各国が合意できるスケジュールの更新を行った。

2.最近の国際宇宙ステーションのコンフィギュレーションについて

 平成14年10月8日(日本時間)、スペースシャトル・アトランティス号(STS-112/9Aミッション)が打上げられ、太陽電池パドル等を取り付ける土台となるS1(エスワン)トラスを組み立て、10月19日に帰還した。次は、10月28日にソユーズ宇宙船の交代を予定している。なお、最新のISSのコンフィギュレーションは添付3の通り。



〈 一部変更された組立スケジュール 〉 添付1

期日フライト番号主な打上げ要素
2002年11月 11A P1トラス
2003年 3月以降 ULF1 利用補給フライト (※)
5月 12A P3/4トラス、太陽電池パネル
7月 12A.1 P5トラス、補給艤装フライト
10月 13A S3/4トラス、太陽電池パネル
11月以降 13A.1 補給艤装フライト
2004年 1月 15A S6トラス、太陽電池パネル
2月 10A ノード2
7月 ULF2 利用補給フライト
9月 ATV1 欧州輸送機
10月 1E 欧州実験棟
2005年 1月 UF-3 補給艤装フライト
4月 UF-4 カナダ特殊目的マニピュレータ
7月 UF-5 補給艤装フライト
10月 UF-4.1 補給艤装フライト
2006年 1月 UF-6 補給艤装フライト
3月 1J/A 「きぼう」船内保管室
7月 1J 「きぼう」船内実験室、「きぼう」ロボットアーム
10月 ULF3 利用補給フライト
11月 3R 汎用ドッキングモジュール
2007年 1月 9A.1 多目的モジュール、科学電力プラットフォーム
4月 UF-7 生命科学実験施設(セントリフュージ)
6月 2J/A 「きぼう」船外実験プラットフォーム、「きぼう」船外パレット
11月 ULF5 利用補給フライト
11月 HTV-1 宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機
2008年 1月 14A キューポラ

※ 野口宇宙飛行士搭乗フライト



添付2




STS-112(9A)フライトミッション概要  添付3


・フライト名: STS-112(9A) 『アトランティス号』
 搭載ペイロード: S1トラス
・打上日: 2002年10月8日午前4時45分
・ISSとのドッキング日時: 2002年10月10日午前0時17分
・ISSとの分離日時: 2002年10月16日午後10時13分
・帰還日: 2002年10月19日午前0時44分
(※ 時間は日本時間)

ISS最終コンフュギュレーション(予想図)