プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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「きぼう」利用ビジネスワークショップの開催について

平成14年11月8日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団(NASDA)は、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟の新たな分野及び形態への利用多様化を図ることを目的として、このたびビジネスでの利用に焦点を当てた「きぼう」利用ビジネスワークショップを、下記のとおり開催しますので、お知らせします。宇宙環境ビジネス利用に関して関心をお持ちの方の多くの参加をお待ちしております。


1.日時 平成14年12月9日(月)10:00〜17:30

2.場所 日本科学未来館
(東京都江東区青海2-41)
http://www.miraikan.jst.go.jp/

3.主催 宇宙開発事業団

4.後援(予定) 文部科学省、経済産業省、日本経済団体連合会

5.入場料 無料(事前申し込みが必要です)

6.シンポジウムに関する問い合わせ・入場申し込み先:
(財)宇宙環境利用推進センター
宇宙実験推進部 河野 貞則
〒169-8624 東京都新宿区西早稲田3-30-16
電話 :03-5273-2442
FAX :03-5273-0705
e-mail:kawano@jsup.or.jp
以上



「きぼう」利用ビジネスワークショップ
背景・目的


 平成12年12月、宇宙開発委員会において、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟(愛称「きぼう」)の初期の利用段階における推進方策として、その潜在的な能力を掘り起こし、これを活用していくという観点から、現在の「軌道上研究所」としての利用に加え、例えば教育や人文社会的な活動への利用など、新たな分野及び形態への利用の多様化を図ること、その際、適切な形で民間活力及び資金の導入や利用者負担による利用を取り入れるなどにより、「きぼう」の民間利用等を段階的に推進することの方針が打ち出されました。
 「きぼう」利用ビジネスワークショップは、NASDAが上記の推進方策に基づき、「きぼう」のビジネス利用に焦点を当て、「きぼう」の利用拡大・多様化促進を目指すものです。今回は、利用多様化の観点から、有望でかつ効果的な成果が期待できる産業利用分野とメディア利用分野に絞り込み、パネルディスカッション及び聴衆との意見交換により議論を展開します。議論の中で挙がったご意見については、今後の「きぼう」民間利用方策等に生かしていきます。
 また、来日中のISSの国際パートナーで作る多極間商業化グループ(MCG)のメンバーに参加いただき、現在国際調整中のISSブランド管理をはじめとした商業化制度の現状、各国におけるISS商業利用の取り組みの現状について紹介いただく予定です。



「きぼう」利用ビジネスワークショップ プログラム

開催日程 : 平成14年12月9日(月)10:00〜17:30
開催場所 : 日本科学未来館 みらいCANホール、第2会議室

[第1部 「きぼう」利用ビジネスの始動]

***我が国及び世界の国際宇宙ステーション(ISS)利用ビジネスを紹介***
(会場:みらいCANホール)
10:00 開会挨拶(NASDA理事 池田要)
10:05 [挨拶]ビジネスの未来を広げる「きぼう」(NASDA宇宙飛行士 毛利衛)
10:15 「きぼう」利用ビジネス最前線
  • 国内の取組み及び事例紹介(NASDAきぼう利用相談室室長 吉冨進)
  • 実例紹介(各社担当者による解説)
    資生堂(香水「ZEN」の開発)
    電通(宇宙CMの製作)
    IHIエアロスペース(「スターメールプロジェクト」の紹介
11:15 世界のISS利用ビジネス
  • ISS多極間商業化グループ(MCG:Multilateral Commercialization Group)でのISS商業利用に向けた取り組み
    (MCG議長、NASA宇宙飛行局部長 マーク・ウーラン氏)
  • 「きぼう」の運用・利用体制にかかる検討について
    (文部科学省宇宙開発利用課宇宙利用推進室室長 上垣内茂樹氏)
  • 各国際パートナーにおけるISS利用ビジネスの取り組み
    米国航空宇宙局(宇宙飛行局部長 マーク・ウーラン氏)
    欧州宇宙機関(有人・微小重力局部長 マリーツイオ・ベリンゲリ氏)
    カナダ宇宙機関(ISS商業利用室長 マーティン・ルブーフ氏)
    ロシア航空宇宙局(有人プロジェクト部長 セルゲイ・チェルニコフ氏)
[12:45〜14:00 休憩]

[第2部 「きぼう」利用ビジネスワークショップ ]

***2つのテーマに焦点を当てた分科会(14:00〜16:00)***
14:00
[第1グループ 「きぼう」産業利用の展開](会場:第2会議室)
*産業界の宇宙利用の現状と将来への期待・意見を集約し、産学官連携により宇宙利用ビジネスを発展させるために超えなければならないハードルを明らかにする。
パネル「産業界の宇宙環境利用ビジネスの現状及び克服すべき課題」
座長:澤岡昭研究統括リーダー(NASDA宇宙環境利用応用化研究推進グループ)
日本製薬工業協会(西島和三専門委員)、浜松ホトニクス(瀧口義浩主任研究員)、資生堂(福井寛統括主幹研究員)、TLOセンター(小田原修東工大教授)、経済産業省(予定)、日本経済団体連合会(予定)

[第2グループ メディアコンテンツとしての宇宙](会場:みらいCANホール)
*メディアによる多様な利用可能性を追求する。
パネル「宇宙をより身近に魅せるための仕掛け」
座長:高柳雄一教授(高エネルギー加速器研究機構広報室長)、
フジテレビ(予定)、朝日新聞(予定)、マガジンハウス(予定)、電通(高松聡主管)、NHK(関本泉 番組制作局映像デザイン部チーフディレクター)、NASDA(きぼう利用相談室室長代理 福田義也)
[休憩 16:00〜16:15]

[第3部 「きぼう」利用ビジネスの発展のために]

(会場:みらいCANホール)
16:15 パネル「分科会報告及びきぼう利用ビジネス発展のために今行うべきこと」
座長:きぼう利用相談室室長 吉冨進
第2部の両グループから澤岡、高柳両座長、日本製薬工業協会(西島和三専門委員)、TLOセンター(小田原修 東工大教授)、朝日新聞(予定)、電通(高松聡主管)、NHK(関本泉 番組制作局映像デザイン部チーフディレクター)
17:15 「きぼう」利用へのファーストステップ(利用方法のご案内)
(きぼう利用相談室室長代理 福田義也)
17:30 閉会挨拶(きぼう利用相談室室長 吉冨進)