プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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データ中継技術衛星「こだま」(DRTS)の第1回アポジエンジン噴射結果について

平成14年9月11日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団は、データ中継技術衛星「こだま」の第1回アポジエンジン噴射を、9月11日9時21分(日本標準時、以下同じ)に筑波宇宙センターからのコマンドにより実施しました。
 衛星からのテレメトリデータにより、アポジエンジンの噴射は、正常に実施されたことを確認しました。
 なお、現在衛星の状態は正常です。

 第2トランスファー軌道の軌道計算結果と、第2回アポジエンジン噴射の予定については、9月12日3時00分以降に発表いたします。

(補足)
アポジエンジンは3回に分けて噴射させ、第2、第3トランスファー軌道を経て、ドリフト軌道への軌道変換を行います。
・トランスファー軌道: 衛星がロケットにより打ち上げられた後、最終的な運用軌道に投入されるまでの間に一時的に投入される軌道。
・アポジエンジン  : トランスファー軌道上の遠地点(アポジ点)付近で噴射し、衛星軌道の近地点高度を上げて、静止軌道に近づけるためのエンジン。
・ドリフト軌道   : 静止軌道に投入される一歩手前の段階の軌道。地上から見ると、衛星が赤道上空をゆっくり動く(ドリフトする)ように見える。